朝からインコや文鳥の超小型のペット火葬が続いています。
その中で、超大型犬の火葬の依頼のお電話を受けました。
本日、立会火葬を行いたいと言う旨のお電話でした。大型犬の体重を聞くと何と38キロです。
35キロ未満の大型犬については、立会火葬を受ける事にしていますが、それを超える35キロ以上の超大型犬の火葬は個別一任火葬でお預火葬にして貰っています。
当日待って貰っていてお骨を持ち帰る、持帰火葬も立会火葬も受けないことにしています。これは、35キロ以上になるとその犬の状態でどの位時間が掛かるか分からないからです。
余程、火葬が入っていない場合は別としても通常は予約が頻繁に入ります。そうすると何時間かかるか分からない火葬が途中で入ってしまうと次のお客様にご迷惑を掛けてしまいます。
その為、この様な超大型のペット火葬は一番最終の火葬で長時間かかってもお客様にご迷惑を掛けない時間に遣る事にしています。
その為、夜間の火葬になる場合が殆どです。
今回は、お客様の御希望が立会火葬でしたので「お預火葬ならお受けできますが、立会火葬は出来ません。」とお断りさせていただきました。
そうして2時間ほど経ったら今度は35キロの超大型犬の火葬の依頼が又入りました。
今回も「個別一任火葬のお預火葬ならお受けできます。」と言うと「それでお願いします。」との事なのでお受けする事に致しました。
大型犬が一日に2回の場合もチョクチョクありますが、超大型犬でなければ続けてやる場合もありますが、やはり時間を空けて火葬をしないと中々大型の火葬車の炉の温度が下がらずに受け台も熱いうちに次のペットを寝かせる事になってしまいます。
そうするとお客様から「熱くてかわいそう。」と言われてしまうのでじっくり冷やしてから次の火葬に移りたいと思っています。
今回の始めの超大型犬は、如何しても立会火葬が望みでしたので御断りぜざるを得ませんでしたが、次の超大型犬の場合は、個別一任火葬のお預火葬でご理解いただいたのでお受けする事に致しました。
本日の最終の火葬でしたが、お預かりして明日お届けする事になりました。
火葬したこの超大型犬は、見た目には分かりませんでした。また飼い主のお客様も何で亡くなったのかもわかりませんでしたが、火葬した結果はビックリするものでした。
それは、極度の歯周病だったのです。
頭の半分は、火葬中に無くなってしまっていました。顎のお骨も殆ど形を成していませんでした。
この様に歯周病ですとお客様も分かっていると思いますが、歯周病がこれ程恐ろしい病気だとは思っていないのかもしれません。
お届けしてお話をしてみましたら、「そうなんですが、確かに口は臭かったですがこれ程とは思いませんでした。」と言っていましたが、「中を見ますか?」と言うと「いえ、いいです。中を見ると悲しくなりますから。」と言って専用の祭壇にその骨壺を置いて手を合わせていました。
「また、お願いいするかもしれませんがその時はよろしくお願いします。」と言っていましたがとても寂しそうなお顔でした。
この様な時には、お客様にお掛けする言葉はありません。
「お大事にして下さい。」と言って引き揚げさせていただきました。
ご冥福をお祈りいたします。