ベンガル猫ちゃんの火葬をいたしました。
バスでいらっしゃったお客様が段ボールの箱の蓋を開けると三毛猫ちゃんに見える猫ちゃんがタオルを掛けて寝かせてありました。
可愛い三毛猫ちゃんですね。」と言うと「ベンガルです。」と言われました。
そうみるとミケちゃんではなくてヒョウ柄のある猫ちゃんでした。
タオルが掛けてあり頭しか見えなかったので三毛猫と間違えてしまいました。でもベンガル猫ちゃんの火葬をした記憶がありません。
猫ちゃんも2800匹を越えて火葬していますが、ベンガル猫ちゃんは初めてなのです。ベンガル猫ちゃんってどんな猫ちゃんなのだか調べてみることにしました。
野生のヤマネコと短毛種のイエネコを交配して作られた猫ちゃんで短毛種。
頭は比較的小さく、丸みのあるくさび型をしている。鼻は幅広。目は少しつり目気味で、丸い形をしている。脚の長さは普通で、力強く筋肉質。尾は太い。被毛は密集していて、柔らかめである。
模様はスポッテッド(豹柄のブチ)とマーブル(クラシック・タビーに似た渦巻状の縞模様)の2種類がある。
とのことでした。
未だ4ヶ月でFIPのため亡くなってしまったそうです。
とれも清楚な奥様と聡明そうなご主人がつれていらっしゃいましたが、とても臭いの良いお線香を持参して「これを上げても良いですか?」差し出してくれました。
亡くなったのは、FIPですから何処からか感染してしまったのでしょう。とても残念そうでした。
礼拝所で確りとお経を上げてお葬式をしてから、火葬炉に載せてお花や食べ物を入れてお別れを致しました。
この間、お客様が持参した丸いクッションのようなものも一緒に火葬したいと要望がありましが、これを火葬すると黒煙や燃えカスがお骨の上に掛かってしまってお骨も分からなくなってしまうためにご遠慮願うことに致しました。
お客様は、埋葬に付いて如何するか思案の最中らしく火葬中色々な墓地を見て回っていました。埋葬は自然埋葬墓地への立会埋葬をすることになりました。
塔婆もお願いします。
火葬したお骨は、まだ4ヶ月ですからとても小さかったです。
お骨の説明に、「足の指先のお骨を爪みたい。」と言っていましたが、こちらが説明すると頷いて聞いていらっしゃいました。
FIPですから、チョッと心配です。「他に猫ちゃんを飼っていますか?」と聞くと「飼っていません。」と言う答えが返ってきてホッとしました。
FIPに掛かるとた多頭飼いのお客様の猫ちゃんが次から次へとなくなってしまうケースが良く見受けられます。
自然埋葬ですから粉骨してそのパウダー状のお骨を自然埋葬墓地へ撒いて埋葬します。粉骨したお骨は、2寸の骨壷に6分目位ありました。
自然埋葬墓地の中央通路よりに埋葬を致しました。
自然埋葬は、その場にドッと山なりに撒く人と広範囲に散らばして撒く人がいますが、今回のお客様は、広範囲に散らばして撒くお客様でした。
お線香を置いて廻りにお水を掛けて終了です。
うっすらと撒いていましたので、2寸の骨壷でも結構撒きでがありました。
大事なベンガル猫ちゃんを亡くしてしまって、寂しさの極致にいたと思われますが、埋葬をしてからすっかり笑顔が戻ってきました。
色々と思い悩んだ末に自然埋葬をして気持ちが晴れたのでしょう。
お帰りは、すっかり元気になって「有難うございました。」と言ってお帰りになりました。
大事なベンガル猫ちゃんを確りとお守りいたしますので、安心してお帰りください。