「オカメインコの火葬をお願いしたいのですが。」とお電話で予約を15日に受けました。
「千葉県の市原市から行きますので、12時から13時ごろが良いのですが。」とのことで12時の予約を戴きました。
千葉県の市原市から車でどの位かかるのでしょうか。
Googleナビで調べて見るとアクアラインから中央道で99キロ1時間31分。
アクアラインから保土ヶ谷バイパス、東名、圏央道で115キロで1時間43分と出ました。
凄いですね。
他ではお骨が残らないので、当園に来たのでしょうね。
11時25分に外に出てみると車が止まっていました。
お客様に「千葉からいらっしゃった12時のお客様ですか?」と聞くと「はい。」「まだ時間が早いので車の中で待っているのです。」と健気なご返事を戴きました。
時間的に一人のスタッフは、火葬で出かけているので私一人ですが、「どうぞお入りください。」と礼拝所にご案内して受付作業を始めました。
「今日は比較的空いていたので早くこれました。」と言いながら申込書を書いてもらいました。
連れて来たオカメインコちゃんは、真っ白でとても可愛い感じです。
キッと大事に大事に暮らして来たのでしょう。
突然の死亡で可也混乱したのでしょう、予約の時は、火葬方法を立会にするか個別一任火葬の持帰り火葬にするか決めかねていらっしゃいました。
申込書を書いている段でも、決められずに要るみたいでした。
「お骨は残りますか? 」と単純な質問を受けました。私たちのホームページにはお骨が綺麗に残ると書いてありますが、半信半疑なのでしょう。
「折角ここまで来たのですからご自分でお骨を拾って持帰った方が良いですよ。」というとやっと踏ん切りがついたようで、立会火葬をする決断が着きました。
火葬炉に寝かせてナデナデしてお別れしました。丁度その時に大型の火葬炉で火葬していたスタッフが帰ってきましたので、火葬を交代してお客様の傍でお見送りの進行を致しましたが、お客様は点火をする時には、呆然としているような感じにも見受けられました。
凄く大切な最愛のペットちゃんを亡くしてしまって今正に点火をした状態なのですが、今までのインコちゃんとの思い出を思い出しているのかもしれません。
でも、気丈に振舞っているのでしょう。
とてもその姿が意地らしくて心の優しさがにじみ出ている感さえあります。
火葬中は礼拝所でお待ち戴きました。
火葬時間は、30分で終了です。
火葬したお骨は、火葬中体が丸まってしまいました。その為にお骨はとても見づらかったです。
でも、お骨自体は全部残っています。
今回は、チョッと胸の部分が火が通らなくて黒い燃え残りがありましたが、お客様に説明して納得してもらいました。
お客様に「お腹に色が着いていますので、ここが悪かったんじゃあないですか?」と言うと「やっぱり。」と心当たりがある感じの返事です。
オカメインコは比較的喉仏見つけやすいのですが、今回はお骨が入り組んでしまっていて良く分りません。お客様がお骨上げをしている時に探しました所やっと見つけることが出来ました。
でも、形がかなり壊れています。
お客様に説明すると頷いて見ていました。
頭のお骨が上向きに転がってしまっていましたので、それを正常な向きにしてからお客様に骨壷に入れてもらいました。
流石ですね。お客様は丁寧に頭のお骨を骨壷の真ん中に置いて、その前にクチバシを上手く置く事ができました。
お客様の表情にも余裕が見られるようになりました。
キッと緊張して全力で神経を集中して頭のお骨を置いたのでしょうね。
ほんとにほんとに大切なインコちゃんだったのでしょうね。
こちらも緊張していましたがホッと致しました。
今回は、オカメインコちゃんが火葬している時に丸まってしまったのでお骨自体は全部残っていましたが、とても見づらい状態になってしまいました。
足の指先も、翼も胸骨も尾骨も頭のお骨からクチバシまで確りと残っていました。
市原市からワザワザこちらまでいらっしゃって思い通りの火葬はできたことだと思っています。
お客様もお帰りは晴れやかな笑顔で「有難うございました。また2時間掛けて帰ります。」と言ってお帰りになりました。
遠いい所からワザワザ来ていただいてとても感謝しています。