犬ちゃんの火葬をお受けするときは、体重だけでなく犬の種類も細かく教えて貰っています。
これは、犬の種類に因っては火葬方法が違ってくるためです。
ペットの火葬をする段になった時に安全で公害のない火葬をする為に色々と火葬方法が違ってきます。
通常は、火葬の価格表に載っている「5キロ未満です。」とか「10キロ未満です。」と犬の体重をおっしゃる方が多くいらっしゃいます。
その時は、「3キロ位ですか?」とかとお聞きしています。
体重が5キロ未満の小型犬でも、種類に因ってとても同じ5キロ未満でも火葬方法が違ってくるのです。
例えば、チワワの平均体重は2.5キロです。
2.5キロより小さいチワワですと全く問題なく通常の火葬方法で火葬をすることができます。
それが4キロ強もあるチワワですとかなり脂肪分の付き方が多くて火葬炉の炎もどんどん上がって過燃焼の黒煙が出てしまう場合もあります。
この為に、4キロから5キロ弱のチワワの場合は、当園独自に開発したS火葬の様な火葬方法を使って火葬を行います。その為の準備が必要ですから同じ5キロ未満でも火葬方法が全く違ってくるのです。
又、柴犬や柴犬系の雑種犬は火葬がとても楽な犬の種類です。
当園では、10キロを超えた犬の場合は、大型の火葬炉を積んだ大型火葬車で火葬をしています。
でも、この柴犬系の場合は10キロ位では小型の火葬炉で十分対処できるのです。
この様に犬と言っても犬の種類と体重によってとても火葬方法が違ってきます。
私達はペット火葬を始めたころに一度大失敗をしてしまった事があります。
それは、ビーグルちゃんの火葬で黒煙がモクモクと出続けてしまいました。
当時は、犬も猫も教えられた同じ方法で火葬していたためにビーグルの様な脂分の燃えやすい犬種の火葬方法を知らなかったために起こってしまった事故でした。
現在のように火葬方法を独自に開発してどんなペットでも対応できる技術もありませんでした。また知識不足で犬の種類に因ってこんなに火が回りやすいのかも分からなかったのも事実です。
この様な教訓から、火葬が難しい脂分の多い犬と比較的楽な筋肉質系の犬の火葬方法を変えて火葬する事を考え始め、色々な火葬方法を試して試行錯誤の上で今の火葬方法を確立する事が出来ました。
今では、全く問題なく普通に火葬しているように思える程ゆったりと火葬していますが、これにはその犬にあった火葬方法を取り入れているから出来る技なのです。
予約時にお客様に細かくお聞きするのは、大変失礼かと思いますが安全に綺麗に火葬をする為の基本になる聞き取なのでお許しいただきたいと思います。