大型火葬炉の炉の部分は、前回の https://www.m1122.com/mtdata/2016/06/post-1172.html
でお知らせいたしましたが、今回はその受け台です。
試験火葬の最初のときに一番困ったのは、火葬炉の炉台が引っ張り出せないのが一番困りました。これは、メーカーに脇から煙が漏れて来るのでなるべく気密性の良いようにお願いした為に起こったことです。
1時間の火葬をすると色々と最初のうちは問題が出て来ます。
その最たるものが、炉台の変形に依る火葬炉から炉台が出てこない様になってしまうことでしょう。
熱が加わると当然、膨張します。
その膨張でどの位のゆがみが出てくるのか?
どの位の伸びがあるのか?
等を調査してから納品なんでしょうが、今回その作業が不十分だったような気がします。
今回の火葬した後の炉台は、私が引っ張ってもビクとも寸とも致しません。
全く頑丈に炉内に入ったままの状態です。
それで、長いバールでテコの原理でそのビクともしない炉台をこじ開けていきます。途中まではテコの支点になる鉄の塊を置けましたが、30cmもすると車の終わりの部分になってしまうので下に視点がありません。
そこで、この作業をしているのはペット霊園の駐車場ですから地面はコンクリート舗装がされています。そのため、今度は2メートルもある削岩機の先に取り付けるΦ30もある鉄棒を持って来て下のコンクリートを支点にしてこじりあけました。
この二つの方法で炉台は取り出すことが出来ました。
炉台を見ると火葬炉の脇が鉄枠にすったあとが凄く深くついていました。
この脇の立ち上がりの鉄板を痕が消えるまでサンダーで削って入れてみました。入れては出し、出しては入れる作業を延々と続けました。少しは入るようになりましたが、今度は引っ張り出せません。
また、バールと鉄棒でのこじ開け作業です。
こうして最終の火葬が青梅で移動火葬が入っているのですが、出かける時間まで延々と行ないました。
でも本日はまだ使えない状態でしたので諦めて、青梅市での移動火葬は560型で行なうようにしました。
このように炉台の変形は、炉台の重量を積載荷重を下げるために下げた結果起こりました。
これが、スムーズに動くようになってもこれは、これから色々と火葬炉の使用に当って起こるトラブルの前ぶれのような感じです。
「色々と新たな火葬炉になると、如何してもトラブルはつき物です。このトラブルを乗り越えてお客様の為になる火葬が出来るように研鑽を積んでいかなければ。」と思いながらこの新たな火葬炉の整備に当っています。