朝一番の猫ちゃんはアビシニアンの持帰り火葬でした。
アイスボックスに入れて確りと保冷して連れていらっしゃいました。
顔に掛かっているタオルを取ってみるととても可愛い小さな猫ちゃんでした。
でも、体重は2.6キロとお客様の申告でした。
お客様のご希望もあったので礼拝所でのお葬式は、確りとお経を読ませて戴いてお葬式を上げさせていただきました。
火葬炉に載せると小さく見えた猫ちゃんは、やっぱり2.6キロはあるアビシニアン猫ちゃんでした。小さく見えたのはお顔が小さかったのでそう見えたのです。
体毛もアビシニアンの特徴を現している茶色い短毛でチョッと茶黒い斑点のボチボチあるねこちゃんです。
飼い主の奥様が相当愛しているらしくて、お別れでは抱っこしてお顔を摺り寄せてジッと別れを惜しんでいらっしゃいました。肩が震えていたので別れるのがとても辛いのが傍にいて良く分ります。さぞかし大切な家族だったんでしょう。
お客様が持参した一束のお花と霊園の摘み取ったお花を入れてお別れです。火葬炉のアビシニアンちゃんは火が直接頭に当らないように斜めに安置いたしました。
お客様も、アビシニアンちゃんから離れて火葬する心ヅモリもできたので、蓋を閉めさせていただき点火をさせて頂きました。手をしっかりと合わせて点火の瞬間を待っているのも辛そうでした。
火葬時間は45分間。
「痩せてしまって。」とお客様が言っていたが、脂肪分が少なすぎるのも火葬時間が掛かる原意で脛よね。
火葬したお骨は、真っ白で肺に青い色が着いていました。
お客様の申告は腎不全と言っていましたが、腎臓の辺りは殆ど色が変わっていなくてあまり悪くなかった様に思われます。それより凄かったのは歯周病です。頭のお鼻の部分が半分溶けていました。凄かったです。
今回の火葬は、個別一任火葬でしたので炉の脇で説明して致しました。
細かい説明はそれ程しなかったのですが、お客様は喉仏の説明や仙骨、顎のお骨などの説明を詳細にしてやると「この様に良く説明してもらったのは初めてです。」と満足そうでした。
骨壷に入れたお骨をお渡しすると、大事に抱えてお帰りになりました。
お帰りの際は丁寧に「ありがとうございました。」と言って満足そうな表情でお帰りになりました。