大型火葬車を導入してからあまり夜間にする大型犬の火葬がありませんでしたが、本日は移動火葬で所沢に来ています。
ゴールデンレトリバーの23キロの一任火葬です。
でも、火葬場所はマンションの駐車場で行ないます。
大型犬の移動火葬で、自宅でする場合はとても用心が必要です。
臭いも、煙も出してはいけません。
まして、夜間の火葬になりますと煙突から火柱が出ることが多々あります。
以前使用していた725型の火葬車では、この火柱対策にとても苦労を致しました。
夜間は、少しでも炎が煙突の外に出るとすぐに分かります。
特に、住宅地での火柱は近所の皆さんや通行している皆様の目に触れますので、とても不安にさせてしまいます。
ですから、夜間火葬で一番大事なのは火柱を出さない火葬がとても重要なのです。
今回は、大型火葬車を入れて久しぶりの夜間火葬です。
お客様との一連のお別れをして火葬炉に点火をさせて戴きました。
夜間だし過燃焼を抑えるために当然S火葬をしています。
点火してすぐに自動火葬に致しました。
順調に炉内に火が入り、ドンドン燃焼をして言っています。
火柱対策のためには、まず送風を全開で火葬する事が必要ですから当然そのような方法で火葬を開始いたしました。
火柱が出るタイミングは、火葬を始めて暫くして十分に火が火葬炉内を回ってドンドン燃焼が本格的にされてくる時からが火柱の発生するタイミングです。
この火葬炉で今まで夜間火葬をした時も火柱が出ていません。
そのために今日はかなり無理なような強引な火葬になりますが、初めから高燃焼になる自動火葬で火葬を行っています。
火葬炉の中が真っ赤になってドンドン燃え盛っている時に、外に出て見てみました。火柱が発生してもおかしくない燃え具合です。
今回は駐車場の脇からスロープになっている坂があり、上に上ると煙突の中が見える所があるとてもこの火柱の状況を把握する為にはとても条件が良い所での火葬です。
坂の途中から見ても全く火柱の出る気配がありません。
通常の透明な空気の排気は、確認できますが全くと言って良い程順調です。
火葬炉の中では、ドンドン勢いを増して燃焼させているので「もうソロソロ出るだろう。」と思って10分後にも坂の途中からだけでなくて、坂の上からも覗き込んでみましたが、全く順調です。
この作業を何回か行ないました。
最後は、あまり強烈に燃えさせたので火葬炉の覗き窓から火の粉が噴出してくる始末です。
覗き窓の蓋をして火葬にうつりました。
そして、この凄い勢いの炉内の燃焼時でも、煙突を確認すると火柱は出てきません。
これは、今回作ってくれたメーカーに火柱対策を強く言ったおかげで、炉内の2次の部分に仕掛けをした貰ったせいだと思います。
今回23キロだったから火柱が出なかったのでしょうか。
新しい炉になってから何回かの夜間火葬では、今までと同じように出ないように火葬を試みていますが、今回はどの位の燃焼したら出るだろうかと思って火葬しています。
可也、強引な火葬になっていますが、通常の覗き窓を開けての火葬や、覗き窓を閉めての火葬では火柱が出ないことが分りました。
ここで、最後の試しに出ました。
送風の蓋を通常は全開で火葬しますが、今回この送風の蓋を5ミリぐらいの空きまで閉めてみました。
送風を少なくすると途端に火柱が出てくるのが通例です。
蓋を閉めてから外に出て煙突の中を坂の上に上ってみていたのですが、煙突の中が赤く奈手いるだけでやっぱり気配がしてきません。
このようにして今回の火葬は終了しました。
どの方法をしたら火柱が出るのか、実験してみたのですが、基本的に火柱はこのクラスの大型犬では、夜間火葬でも火柱は出ないと自信を深めました。
25キロ未満の大型犬は、結構多くいるのですが30キロを越すような大型犬はヤハリ頭数が少ないのでしょう。あまりお会いしません。
これから機会があれば今日と同じ位の負担を掛けて火葬してより大きなペットちゃんでも火柱の確認をしてみたいと思っています。