凄く太っているキンクマちゃんの火葬をいたしました。
今までのキンクマちゃんの体重って市場のおきい子で150ℊで平均99.2ℊです。今日のキンクマちゃんは180ℊと通常の2倍の大きさです。
火葬炉に寝かせたキンクマちゃんは、ハムスターというのではなくて小さいモルモットという感じなんです。
「太ってはいたんですが、亡くなってからもっと大きくなってしまって。」とお客様は言っていました。
お腹の周りがとても大きなキンクマちゃんで、色が黒いので余計ハムスターに見えない大きなキンクマちゃんでした。
火葬し始めて、暫くするとお背中辺りが割れ始め、お肉の所から「ブチュ、ぶちゅ。」と小さな泡を吹き始めました。
何か所からもそのような現象があってから、小さな噴水を吹き始めました。お客様が言っていた「亡くなってから太ってしまって。」と言うのはこのお水、腹水だったのですね。
良くあることなんです。
ピュー、ピューと吹き出る都度お腹が小さくなってくるような感じがします。極小のペットですから1回や2回なら分かるんですが、こう何回も吹き出るとビックリします。
一回に吹き出る量は、少ないのですが至る所から吹き出て来ています。暫く噴水は続きました。噴水も止んでくると、泡のブチュブチュです。
泡の出るのが止まってからその部分の燃焼が始まりました。だんだんお肉がなくなり白い燃えカスになっています。
そこで、気が付いたのですが大きいお腹の下の方に、大きな3cm位の円形の塊があるように見えてきました。
キンクマちゃんのお顔は口元が下について、頭のお骨は真っ白になって来ています。お腹の黒い塊も段々小さくなっていますが、燃えカスはそのままの大きさです。
火葬を開始してから20分経過した時点で、黒くなっていた塊は炉の中では、真っ赤になっています。でも塊の大きさはそのままです。
通常ハムスターちゃんの火葬が終了する25分経過した時点で、もう火葬は確りとできていると思うんですが、その塊がそのまま残っています。
通常は、黒くなっているときは燃え残っているのですが、真っ赤になってくるとそれが燃え切っている証拠なのです。そしてその真っ赤な部分がドンドン小さくなって亡くなるのですが、今回は違うみたいです。
覗き窓からだけでは、判断がつかないので思い切って炉の蓋を開けて上から覗いて見る事にしました。
これは、「お腹の所に腫瘍か瘤があるのかも?」と判断して時間をあと5分追加して火葬を終了することに致しました。
火葬したお骨は、全体的に赤茶けた色をしていて特にお腹の部分は、大きな2cm位の赤茶けた燃えカスが残っていました。
この色では、腫瘍や瘤ではありません。
この赤茶けた色の燃えカスは、内臓の部分が硬化してしまっているときにおこる燃えカスです。
お客様にお話しすると「子宮の病気でした。」と言っていました。きっと病気で子宮の細胞が固くなってしまっていたのだと思いました。
大きなお腹のキンクマちゃんは、大きな病気を持っていた子ですがとても頑張ったハムスターちゃんだったんですね。
ご冥福をお祈りいたします。