「ハムスターの火葬をお願いします。」『分りました。』「チョット特別なのですが、昨年剥製にしてその残りの体を冷凍してあります。その火葬をお願いします。」とお電話で予約を受けました。
「お骨は、本当に残りますか?」ととても心配な様子です。
「通常では、ハムスターのお骨は、火葬すると無くなってしまって後に残らないそうですが。」
とお骨が残るか如何かをとても心配していました。
特に、「今回は剥製にした後の中身の肉体を火葬して欲しい。」と特別な注文なのですから。
でも、『心配はありません。』
『前にも剥製の火葬をした経験もありますし、お骨がまだ出来ていない感じの生後数日の火葬もしていますので、剥製にしてあっても、綺麗にお骨を残すことが出来ますので。』
お客様も、あっさり『お骨は残ります。』と言われて戸惑っていました。
「良かった。残るんだって。」と電話口で話している声が伝わってきます。
色んな所のホームページを調べたのか分りませんが、兎に角、当園にたどり着いてくれたのですから、有難い話です。
多分他のペット火葬業者は、剥製の火葬でハムスターのような極小のペットのお骨を無くさないで火葬する事はとても難しいことなのです。通常は出来ないことなのです。
当日お客様は、バスでいらっしゃいました。
駐車場の方で声が聞こえたので、そこまで行って対応致しました。
遺体を紙袋の箱に入れて、剥製も一緒に持って来てくれました。
そのハムスターの剥製は、とても可愛い顔をしていました。
連れて来た方々は、とても笑顔が可愛いあか抜けたお嬢様と素敵なお母様の二人です。
「昨年剥製にした。」と言っていましたので、この間ずっと剥製をした抜け殻の肉体は冷凍しておいたのでしょうね。
随分、置いても大丈夫なのですね。
箱を開けると、保冷剤で冷凍してありました。
いつもの様にお経を上げて、お葬式をしてから火葬炉に載せてもらいました。頭の位置を確認していつもの様に寝かせてお別れして点火です。霊園のペチニアのお花で綺麗に飾ってお別れも致しました。
こうして火葬が始まりました。
火葬時間は30分間。
火葬したお骨は、チョット色がついていました。
又、お腹の部分も瘤の痕がありました。
写真は、火葬したままの剥製した後の体を火葬したものです。
時間が立ってしまっているので、お骨は茶色い色がついています。
青白い塊りは、お腹の瘤なのか腫瘍なのでしょう。お客様も「お腹にあった。」と言って言っていた通りなのでビックリしていました。
剥製の肉体を火葬するのは、今までもやっていますのでそう心配なかったのですが、昨年から冷凍保存しているお骨が、どんな風になるのかがとても気になっていました。
色は、やっぱり掛け茶けていましたが、お骨自体は、全く亡くなって直ぐのお骨と変わらないお骨でした。