今日の金魚の火葬は、余りに形がそのままに残って、まるでまだ生きているような姿で火葬が終了しました。
和金の12センチ位で70グラム位の金魚ちゃんの火葬です。
板橋区からいらっしゃいました。
最近は、金魚の火葬はかなり頻繁に行なうようになりました。
金魚ってとても火葬が難しいペットなのです。
今日も、いつもの様に火葬炉に載せてお花で飾ってお別れして点火を見届けてもらいました。
金魚の火葬は、一旦火をつけてしまうと動かすことは出来ません。
お骨もとても脆いものですから、そのままの形で火葬終了まで中で動いても弄くることは出来ないのです。
一見、真っ赤な鯛みたいなスラットしていて、お肉がいっぱい付いている普通の金魚が成長して大きくなった子です。
その金魚の火葬で、初めは燃え始めた所は、白くなって行きます。
今回は、頭の部分が白いまま中々なくなりません。
通常ですと、姿かたちが無くなりドンドンお肉の部分がなくなってきます。でも今日の金魚ちゃんは違いました。
白くなったまま、そのままの形で残っているのです。通常は25分から30分で火葬は終了します。
終了間際の金魚ちゃんは、お骨が並んでお肉が無くなっていますが、今日の金魚ちゃんは違います。
いつまで経っても、形がそのまま残っています。
時間も30分になるので、吹き棒で金魚ちゃんの体を吹いてみました。
そうすると、吹き棒を遠くで吹いても形は動きません。
近くに寄せてかなり強く吹いてみましたら、体の一部が飛び上がりました。
火葬は、終了しています。
でも、金魚を火葬炉に入れた形のままですから、万が一火葬が終了していないと困るので後5分余計に火葬時間を掛けることに致しました。
以前でしたら、時間を掛けるとペットちゃんが飛んでしまって無くなってしまいますので、とても余計な時間を掛けることは出来ません。
早く、火葬を終了してペットちゃんが吹き飛ばないうちに火葬を終了しなければペットちゃんが居なくなってしまいます。
でも、技術開発のお陰で時間を十分掛けて火葬する事が出来るので、とても火葬する方としてはとて安心ですし、綺麗に火葬をする事が出来ます。
35分かけて火葬は、終了いたしました。
覗き窓から覗いていましたが、蓋を開けて時下にみても、全くそのままの姿です。
ウロコもそのまま付いているのです。
又、驚いたことに今まで頭のお骨は、グズグズになってしまって立体感は無くなってしまうのがふつうでした。
でも、今日の和金ちゃんは、頭のお骨もこれが頭だと主張しているかの様に確りと体についています。
もう金魚の火葬も。19匹になります。
最初に火葬したのが、22年3月9日の西荻窪のお客様の5グラムの金魚ちゃんでした。
当時の記録が
火葬したお骨は僅かにお骨が残っていたが、ハムスター見たいにお骨が残るような事はなく、お布団の上に僅かにお骨が散らかっている程度だった。
お骨上げの最後にお布団をチリトリの上にこぼしたら本当時小さなお骨がバラバラと落ちてきてこんなにあるんですね。
見えないですね。もっとないと思ったが想像以上にあったと喜んでいた。
こんな記録がありますが、当時は肋骨のお骨がパラパラと残っている程度でした。
それを思うと隔世の感があります。
お客様も、火葬したお骨を見てビックリでした。
予約の時にもお骨は、「残りますか?」と質問していました。
これが、金魚の形のままの姿で火葬が終了したのですから、とても信じられません。
今回の金魚の火葬は、特別な火葬です。
いつもは、このウロコもありませんし、火葬炉に入れた姿でもありません。
お骨が、そのままの形で残ってはいますが、今回は、特別でしょう。
お客様も、とても満足そうでした。
板橋から「高速で1時間でいらっしゃった。」と言っていましたが、とても近いですよね。お帰りになる時には、「ここに来て良かった。」「最高の出来だって。」とご夫婦で呟いているのが聞こえました。
今まで19匹の金魚の火葬のうち、一番姿形や頭のお骨もそのままの形で残っている火葬は、初めてでした。
金魚の種類にも違いがあるのでしょうね。