今日の午後一番のお客様から言われた一言です。
火葬炉に点火して、礼拝所に戻り、お客様にこれからお骨上げの流れを説明している時にお客様から言われました。
ホームページに、「火葬すると死亡の原因がわかる場合がある。」と書いてありましたが、そうなんですか?
と聞かれました。
当園は、火葬中にペットちゃんのお骨に触ることは殆どしません。
火葬中ペットが炉の中で動いてしまって火から離れてしまう場合には、体を整えるために触ることがありますが、殆どの場合は触ったり、弄ったりする事はしないで火葬を完了しています。
と説明しました。
ペットちゃんは、炉の中の温度や火のあたる場所によって体が動いてきます。
時には、立ち上がるペットちゃんもいらっしゃいます。
これは、炉の中の熱によって筋肉の中の筋が引っ張ったり、離れたりするのでこのような現象が起こります。
火葬を始めた頃は、ビックリしてしまって、「まだ生きているのかも?」と思った時もありました。
この霊園に連れてくるペットちゃんは、病院や飼い主の皆様が亡くなっていることを確信してから連れていらっしゃいます。
ですから、「まだ生きている。」という事はありません。
でも、炉の中のペットちゃんの首が持ち上がってきたりすると、心が動揺してしまうのです。
この様なペットちゃんも、弄らない火葬をしていますので、火葬したお骨は、火葬炉に入れた遺体の形のままでお骨になってきます。
お骨は、真っ白が基本です。
燃えカスがないのが基本です。
燃えカスのあるのは、内臓や皮膚が固くなっていたりすると起こります。
お骨に色が着いている場合は、その部分当たりの内臓が悪い時にこのように、お骨に色が着いて火葬が終了するのです。
火葬したお骨は、真っ白が基本ですが、火葬したペットちゃんの中には、その部分だけ、焦げ茶色に燃えカスが残る場合があります。
この焦げ茶色の燃えカスが、腫瘍の場合が多いのです。
私たちは、このようなペットちゃんの燃えカスを見ると、「急にやせましたか?」と聞く場合があります。
急に痩せた場合は、悪性腫瘍の癌の場合が多いのです。
急に痩せていない場合は、良性の腫瘍のポリープだと思います。
又、肝臓の辺りが豆炭の燃えカスのような燃えカスになっている場合は、かなりあります。
この様な、場合は肝硬変の疑いが強いのです。
お客様の看護婦さんに教えてもらったのですが、抗生物質を使っていると、お骨はピンクになっています。
この様に、色が変わっていたり、ゴゲチャ色の塊があったり、水色の堅い塊があったり色々と燃えカスによって病気の特徴があります。
今回の兎ちゃんの場合は、腎臓辺りに茶色い色が着いた燃えカスとお骨がありました。お客様に、「腎臓が悪かったですか?」と聞くとビックリした様子でで、「実は腎臓が悪いと獣医さんに言われていました。」と言われました。
余りに、当たるのでビックリした様子です。
この様に、はっきりわかる場合と分からない場合もあります。
ですから、ホームページには「わかる場合もあります。」と書かせていただいています。