真っ白で全部のお骨がきれいに残っていました。
さいたま市からいらっしゃいました、お客様の連れていらっしゃったのは、すずめちゃんでした。
そのすずめちゃんがなんと17歳6ヶ月だったのです。
申込用紙に書いて戴いた時に、そのように書かれてビックリです。
「こんなに長生きのすずめは、いないと思います。」とお客様が言っていらっしゃいました。葬儀をして火葬炉に載せてお別れをした後に調べてみました。
すると、すずめちゃんの今までの火葬数は14匹ありました。今回で15匹目ですが、最長寿のすずめちゃんは9.8歳です。次の子は、8.3歳でとても太刀打ちできません。又、文鳥は142匹の火葬をしていますが、それも14.5歳です。
それから見ても、凄い長寿のすずめちゃんだったのです。もう現れないでしょうね。それ程凄い長寿の名前は「すずめさん」です。
さいたま市からバスと電車でいらしゃったので、どの位の時間が掛かったのか、Googleナビで調べてみると1時間25分と出ています。
武蔵野線で府中本町⇒分倍河原から京王線で北野駅で南陽台迄バスでいらっしゃっとのかと思います。
過去のすずめちゃんの状況をお伝えした時に、「ブログに書いて良いですか。」「良いですよ。」と返事をもらってこのブログを書いています。
その時お聞きしたのですが、この「すずめさん」は、話が分かるそうで。奥様が日本語で喋ると、例えば食べたいものは、野菜、お菓子、リンゴと聞いていくと食べたいものになると「チュンチュン」と鳴いて教えてくれるとの事でした。
奥様と「すずめさん」だけで分かる表現もあるそうです。
ですから、白内障の治療も左目が見えなくなったのもすぐに分かったそうです。
又、鼻詰まりの治療も奥様がルーペを眼鏡につけて行ったと言っていました。「言葉が分かってくれるので人間の看護と同じようにできました。」との事です。
好きなものも、リンゴとコーン、豆腐だと好きなものも分かっていたそうです。
それだけ、「すずめさん」の事が分かるので、これだけ長生きをさせる事ができたそうです。
一時、後寸前で亡くなりそうになった時も、看病して無事に危機を脱出したと言っていました。
凄いですね。
「すずめさん」と話が通じるのですから。
火葬したお骨も、真っ白で頭から足の指先までしっかりと残っていました。
私には、見えなかったのですが、ここら辺に「頭の形があり肩の形で前に手を合わせている喉仏があると思うんですが。」と箸で指してここら辺と教えると。
「あります。」
「これですか。」と答えてくれてルーペの鋭さを感じました。
特に感じたのは、お骨の割る所を見分けるために、確りとルーペでお骨の隅々まで観察して、私には見えないようなお腹と下腹部に黒い石状の燃えカスを見つけたことです。
全く凄い愛情を感じました。
お別れするときは、声を出して泣いていましたが、いざお骨上げの時は、確りとお骨を直視して悪い所も見つけました。
でも、この子は全く老衰のお骨です。
真っ白くて、綺麗でクチバシから下顎、そして頭のお骨。首につながる背骨から尾骨、そして翼、足のお骨、足の指先のお骨と全部のお骨が確りと見分ける事が出来ました。
丁寧にお骨を一つずつ拾って、ルーペのお陰で小さいお骨もかなり綺麗に拾うことが出来ました。後のもっと小さいお骨はスタッフが、お骨取の上に落として全部のお骨を骨壺に入れて、お持ち帰りになりました。
とても、とても、出来ない看病を愛情を持って取り組んだお陰でこの「すずめさん」17歳6ヶ月の最長寿を果たせたと思います。
ご冥福をお祈りいたします。