「前回猫でお世話になったんですが、今回うさぎの火葬をお願いします。」という火葬申込みのお電話を相模原市南区のリピータの方から頂きました。
23年の3月に日本猫の火葬をしている方でしたが、今回はうさぎさんのポーランドロップです。チョッと時間が経ってしまったと言っていましたが、保冷しないで2日間で少し臭いが出てきていました。
この天気でも、保冷をしないとやっぱり臭いが出てきてしまうのですね。
発砲スチロールの箱を開けて見ると大きなうさぎだったので、猫ちゃんと間違えてしまいました。
ポーランドロップは、
ホーランドロップは、垂れ耳うさぎで最も小さく人気のある品種です。ですが、今回のポーランドロップちゃんは7歳で体重が3キロでした。
小さくてコンパクトな体は、がっしりと力強く、頭は肩の高い位置に付き丸く大きく横から見ると平たく潰れた様に見えます。
頭頂部には「クラウン」と呼ばれるホーランドロップの大きな特徴のひとつで、長めの毛が両耳の間あり二つのコブの様にも見えます。
ホーランドロップは、フレンチロップという大型ウサギを小型化したもの、交配種。
体重は、1.3kg程度のロップの中では一番小さな種類である。ずんぐりむっくりの体型が特徴であり性格も穏やかな個体が多い。
小型化したうさぎちゃんの割には体重が重く、体つきも大型のうさぎに思えました。
通常の、礼拝所でお葬式、火葬炉に載せて摘み取った霊園の咲いているお花を一緒に飾ってお別れして点火を確認してもらいました。
ここまでは、通常と変わらないのですが、火葬時間が40分かかりました。
通常のうさぎの火葬時間は25分から30分ですから、かなり余計に時間がかかったことになります。
その原因ですが、お腹の所に大きな塊が中々火葬できませんでした。
火葬担当者は、この塊があることで他の部分の燃え方で相当苦労をしたそうです。
火葬炉を開けた所で、大きな真っ白な塊を見ました。
鶏の大き目の卵のような大きさで、チョッと長細かったです。
肝硬変の塊は、色が灰色ですが、この塊は真っ白です。でも位置的には肝臓の辺りにありますので、如何見ても肝臓の塊でしょう。
お客様に、全くそのままの火葬したままの姿でお持ちしてお見せいたしましたが、「なに、これ。」が最初の言葉でした。
お骨の形や位置からしてこの塊は,肝臓に間違いないと思われます。とお客様にご説明しました。チョッとお骨が冷えたのを確認してその白い塊を持ってみますと、石ころでも持ったような重さでした。
「重いね。」とお客様も。
「肝硬変でも、火葬したポーランドロップの一部だから骨壺に入れてあげます。」と言って箸で摘んで入れようとしたときにその塊が二つにパカッと割れてしまいました。
割れなければ、大きな卵状の真っ白な塊で多分肝硬変の塊だと思いますが、という程度ですが、割れたことによって中を確りと見ることが出来ました。
この塊は、断面が表面から5ミリ位が真っ白な層、続いて1センチぐらいが黄色っぽい層、一番中の1センチ位が灰色の黒っぽい層がありました。
塊自体は直径5センチほどでした。
この中をみて、表面は石化して硬い為に火葬すると真っ白になり、その中の層は肝硬変のペットにある黄色っぽい色やまだ中の方は火が十二分に入っていなくて少し黒っぽい色になっている層ですから、これは肝臓たと思いました。
こんなに大きな塊があるのですね。
お骨上げは3寸の骨壷に8分目程ありましたので、凄く大きなうさぎちゃんだったのです。
割れてしまった、塊も「大事な我が家のポーランドロップちゃんですから。」と言って骨壷に入れて持ち帰りました。
今回も、こんなに大きな肝硬変の塊を初めて見ることになりましたが、飼い主のご家族の早い立直りと火葬したポーランドロップちゃんのご冥福をお祈りいたします。
相模原市から のぺーじへ。
うさぎの火葬 のぺーじへ。