火葬に必要な備品は数ありますが、その中で鉄パイプで出来ている火葬炉の中のペットちゃんが動いてしまった時に元通りに直すための鉄棒があります。
毎日何回も火葬をしているとかなり使う棒です。
その鉄棒が熱による摩耗で先が折れてしまいました。
小型の火葬炉の鉄棒は余り摩耗しないのですが、大型火葬炉で使う鉄棒はかなり使います。
大型犬の火葬の場合は特に動きますので、この鉄棒で押さえておく事も多々あります。
その為に、熱によって摩耗してパイプの鉄が薄くなり折れてしまうのです。
現在16ミリの鉄棒と25ミリの鉄棒の二種類と使っていますが、猫や小型犬などは16ミリの鉄棒を使い、大型犬は25ミリの鉄棒を使っています。
小型炉での摩耗はあまりしませんので、大型炉で使用するこの鉄棒はかなり摩耗します。
その為、1年間に3本ぐらいは新たに入れ替える必要があります。
そこで、今回折れてしまった25ミリの鉄棒を新たに3本作り直しました。
25ミリの鉄棒は、建設現場で使っているビディー足場の筋交いの古いのを使っています。
このパイプが肉厚が厚くて熱による摩耗に一番耐えてくれています。
今回は、筋交いの古いのが1本しか残っていなかったので、後の2本は摩耗した部分を切り取ったパイプをつないで作りました。
5センチぐらいのボルトがありましたので、そのボルトをつなぐ部分の芯にして2本を溶接して作りました。
又、パイプの前につけるカギ状に曲げた13ミリの鉄筋を溶接して終了です。
いつもは、このカギ状に曲げた鉄筋をガスバーナーであぶって真っ赤にしてそれを叩いて先を尖がらしていました。
今回は、サンダーで先を尖らせて作りました。
このカギ状に曲げた鉄筋は摩耗が余りありません、その為叩いて強くして先を尖らす必要がないと判断したからです。
こうして、時々火葬用の道具を作って使用していますが、これを購入するとかなりのお金が掛かります。まして25ミリの鉄棒はメーカーで作っていません。
一つづつ自分たちの使いやすい道具を作って、火葬していますがこれも業務の改善になってコストを下げる要因になっていると思っています。
お客様に出来るだけ大衆料金で火葬することがお客様の為になり、サービスや質を落とさないでコストを下げる工夫をすることが大切だと思っています。
これからも、独自に用具の改良や改善をして参り、お客様により充実してサービスを提供していきますので宜しく皆様のご支援とご指導を賜りますことを願っています。