火葬炉の横漏れ防止対策と掃除機を積込、大型犬用の火葬車の整備と設備の充実をはかりました。
まず、火葬炉の横漏れ防止対策です。
通常の火葬なら大丈夫ですがこの火葬炉の弱点は、隙間があって強制的に空気を注入したときに火葬炉の横から下に煙が回って、火葬炉の下から煙が出てくることでした。
これは、中々治りませんでした。
一番先にやった対策は、
受け台の所にある平らなボーダーの部分にキャスタブル補修材でこのボーダー部分をかさ上げして火葬炉内部と側面と受け台の部分の隙間が出来ないようにしました。
この方法は、この車を中古で購入して間もなく行いましたが、それでも隙間から下に漏れてきましたが、漏れる量が少なくなったので良しとしていました。
でも、このかさ上げした部分も元の面との接着が良くなくて2年ぐらいで剥がれ始めてしまい、隙間からの漏れも増えてきました。
又、受け台と火葬炉の脇の部分の所にある平板の漏れ止めも曲がってしまっていました。
そこで、修理メーカーに頼んで火葬炉の脇のこの受け台と接する部分の平板の撤去とその部分を側面のセラミックマットと同じようにして塞いで修理をいたしました。
メーカーはそれで横漏れは防げると言う事で修理を完了し、その時点でタイヤを燃やして側面からの横漏れをチャックして大丈夫でした。
しかしながら、霊園に戻って大型犬の火葬をしている中で徐々に横漏れが始まりました。
これは、メーカーでの修理の時には、強制的に風圧を上げてのチェックをしなかったために通常の風圧では横漏れはしないのですが、どうしても大型犬の脂が多い種類の火葬をすると黒煙防止の為に空気量を増やしていきます。
そうすると、横漏れが始まってしまいます。
空気の入れ方の向きによっては可也入れても大丈夫なのも分かってきました。
その為に、受け台の脇の所に火葬炉の側面に確りと接して強制的に空気を入れても漏れない様なセラミックマットの厚いものを貼り付けることにいたしました。
メーカーの修理をしてくれた会社とも協力して、材料は送って貰って試行錯誤が続きました。
このセラミックマットの厚いのを貼り付ける事で、横盛れが無くなるはずなのですが、中々思い通りには行きません。
壁面にぴったりとなるように、接着剤で貼り付けたのですが、側面のセラミックマットが波を打っていて受け台を閉めると思い通りにピタッと行きません。
又、このセラミックマットは火葬していくと消耗していきますので、薄くなってしまいます。
そうすると隙間が空いてしまったりします。
この様な、試行錯誤を続けて行くうちにマットの厚みも段々この位が良いと分かるようになりました。マットの上にマットを貼り付けて試しもいたしました。
この様に試行錯誤を重ねて行くうちに、強制空気の入れ方と空気の量が多すぎたりしないかと言うことにも気がつきました。
空気も、ダクト方式にして火葬中いつでも風向きを変えることが容易なようにもいたしました。
また、空気の量も調整できるようにもいたしました。
火葬炉の側面のデコボコは火葬炉の中に入ってアングルでデコボコを抑えて平らになるようにハンマーで叩いて修正して以前よりデコボコが少なくなるようにいたしました。
その結果、受け台のボーダーの部分にセラミックマットを2段に広いのと狭いのを合わせて貼り付け、側面にもある程度ピタッとくっ付くように貼る事ができ、空気の調整もできるようになりましたので、ここで第一弾の横漏れ防止が完成したみたいです。
これからは、この横漏れ対策の状況を見ながら改良していけば良いのかなぁと思っています。
又、最近は小型火葬車で移動火葬は中止してこの大型火葬車で行っています。
そのため、火葬炉の清掃が今までの方法では、無理になりましたので、火葬炉を掃除が簡単になるように改良して火葬台の上を変えることにいたしました。
これも、何回も試しをしながら一番コストが安く済み掃除が簡単な方法を見つけました。そして出先で掃除もするので火葬車に掃除機の設置もいたしました。
ホースも長くなりますし、火葬炉の周りは熱くなりますのでその対策も取りました。
その結果、火葬車に掃除機を常時セットでき何処でも使用することが出来るようになりました。
この大型の火葬車も段々整備や設備の改良が進み、使いやすくなってまいりました。
これからも、火葬技術の向上の為にメーカーと一緒になって設備の改良に勤めて参ります。
より安全に、より使いやすく、より効率的にを合言葉に。