埼玉県飯能市で交通事故で死んでしまった犬の移動火葬が2件続いてありました。
交通事故の犠牲になってしまった犬の火葬が続くとは本当に珍しいです。
最初は、10時に飯能市新町でミニチュアダックスのまだ拾ってきて3ヶ月の犬ちゃんでした。
奥様が火葬炉まで持って来てくれました。
ここは、ペット禁止になっているので火葬炉にタオルで包んだままです。
通常は、お経を読んでお別れ式をするんですが、目立ってはいけないのでタオルで包んである状態で本社から積んできたお花をその周りに飾って貰ってからそのまま火葬炉の蓋をさせていただきました。
残念かもしれませんが、ペット禁止のマンションでゆっくりとお別れはできません。そのまま出棺をさせていただき火葬場に直行です。
この交通事故で亡くなってしまったミニチュアダックスの「頭が割れているかも。」と言っていましたが、火葬中から分かりました。しっかりと頭のお骨は残っています。
それより、肺に腫瘍があったことです。
結構大きな腫瘍でした。
今回このペットちゃんの火葬の時に強制空気の注入を今までの扇風機による注入から変えて、掃除機の排気を利用した空気の注入を試してみました。
扇風機でダクトからの空気の注入は、理屈的には扇風機からダクトを通って火葬炉に空気が入るはずなのですが、扇風機からダクトに空気を集めて管の中に押し込む事が上手くいかなくてあんまり入りません。
その為に、色々と試してみたのですが今回は掃除機がこの車には設置してあるのでその排気を利用してみようと考えました。
始めのチェックは、まず発電機の電気の容量が火葬していている中で掃除機を回して十分な量の発電が出来ているかです。
火葬を始めてしまってからでは、発電機の容量が不足した場合は電気が止まってしまっうと火葬炉の送風から燃料を送ることから全て止まってしまいます。
もし、そうなったら火葬車から臭いも煙も出るかもしれません。
その為に火葬する炉に燃料が入らない状態にして火葬に必要なスイッチを全て入れて見て状況を見て見ることにいたしました。
送風も一次も二次も点火して動いている中で掃除機のスイッチも入れて見ました。
全く問題ありません、発電機は電気の使用量が増えるのでエンジンの回転が上がって音も大きくなりましたが止まるような音ではありません。
大丈夫です。
これで初めのチェックが終了しましたので火葬を開始いたしました。
火葬は順調でした。
今回のミニチュアダックスちゃんは5キロから6キロですので、この大型の火葬炉では全く問題ありません。
火葬している間に頭のお骨も白く出て参りました。
交通事故で頭を打っているとこの時点で頭のお骨が頭の形をしていませんのですぐに分かります。
今回のミニチュアダックスちゃんは、頭の後ろのお骨がバレテ来ていましたが、これは通常の火葬時でも良くあることです。
火葬時間は35分でした。
火葬したお骨は真っ白でとても綺麗でした。交通事故で亡くなったと言われなければ全く違う病気で亡くなったと思えるほど火葬炉に入れた形のままになって火葬炉から出てきました。
一点だけ、肺の腫瘍が気になりました。交通事故と言われても通常の病気で亡くなってミニチュアダックスちゃんを変わらない火葬の結果でした。
続いて、午後1時からの移動火葬は飯能市赤沢です。
この赤沢までは昼食を取った阿須の所から15分で着いてしまいました。
これは、信号が本当に少ないことが原因です。
この15分の内で信号の数は6つです。車は少ないし信号がないので通常の50キロで走行していると10キロ以上も進んでしまいます。
ゆっくりと昼食を取ったのですが、お客様のお宅には20分前には確り到着できました。
この赤沢地区ですが、私たちのナビでは住所を入れるとその場所に印が付くのですが県道から中に入る道路や家が標示されていません。
ですから、その目標の場所に近くに行ったらゆっくりを走って右に回る道路があるのかを良く見ながら走らないと目標のお宅には行けません。
今回も目標のお宅の所に行けそうで所で右に回ろうと思ったら、道路工事をしていて通行禁止でした。それではともう少し行って右に回れる道路を見つけて目標の場所は向かって行くと着くことができました。
でも、私たちのナビでは住宅の形もナビには全く出てきません。
一本手前の道路を曲がってしまったので、表札を見ながらバックする羽目になってしまいました。
お客様のお宅を表札を見ながら運転していると、お客様が気が付いてくれて家の中から出て来て頂きました。
「この家です。」
家の前に車を止めて、他の車の通行ができるか確認してそこで火葬をすることにいたしました。
今回は、チワワちゃんです。
このチワワちゃんも交通事故です。このチワワちゃんは火葬炉に寝かせて見て頭を触るとグズグズでした。
今回は、個人の家でしたので、お経を読んでお別れ式も行いました。
お花や折鶴、お手紙を並べてお線香をチワワちゃんの周りに置いてのお葬式でした、お子様方も学校から帰宅が時間通り帰ってきてくれてそのお葬式に間に合いました。
神妙にお線香をあげて手を合わせてお葬式を行い、「成仏してください。」と拝礼をしてお葬式を終了いたしました。
今回のチワワちゃんの火葬時間は25分でした。
2キロのチワワちゃんでしたので早く火葬が終了いたしました。
火葬中、交通事故で頭を打っていたので、頭のお骨が白く出てくると頭の形をしていなくてお骨は、お肉が燃え落ちる都度割れたお骨が見えました。
今回のチワワちゃんは火葬炉で寝かせた時に触って頭のお骨がグズグズになっているのは分かっていましたが、火葬してみると頭の形が無くなっていました。
頭のお骨だけグズグズでしたが、後のお骨は通常と変わらない形で火葬は終了することが出来ました。今回もお肉が燃え残らないように強制空気の注入を少しさせて頂きました。
午前中も試して上手くいきましたので、今回はお客様のご自宅の前でしたが全く不安なく空気の強制注入も上手くでき、燃え残りも全くなく短時間で火葬が終了することが出来ました。
この空気の注入は空気の入れ方も工夫をしながら色々と角度や方向を変えて行いました。「優しく優しく。」の声を掛けるようにしながらです。
火葬炉から出してみても全く問題ありません。
然しながら、頭のお骨は割れてしまっていました。
お客様は、既に交通事故で頭のお骨も粉々なのを知っていましたので、左程驚かずにお骨上げをいたしました。
小さなお骨を「カプセルを購入して入れてお持ちになる。」と言ってそのカプセルに入れていました。残念な交通事故で頭のお骨は割れてしまいましたが、喉仏は確りと残っていました。
お客様方もお骨の説明に頷きながら納得してくれました。
きょうは、飯能市新町と続けて赤沢の移動火葬でしたが、このように埼玉県の飯能市で続けてい移動火葬があるのは初めてです。
今回の2件とも交通事故死でした。
この犬ちゃんのご冥福をお祈りいたしますと共にご家族がこの悲しみを乗り越えて早い社会復帰が出来ます事を衷心よりお祈り申し上げます。