フレンチブルドックの11キロの立会火葬でした。
火葬炉に載せて納棺するときにおっしゃいました。「又会おうね。熱くないからね。」と一言でした。
火葬炉の蓋を閉めるときが一番辛い時なのでしょう。
皆様の目から大粒の涙がいっぱい溢れています。フレンチブルドックちゃんをいっぱい擦ってお別れしても寂しさが募るばかりです。
火葬炉の蓋を閉めて車は出棺して行きました。
今日の朝から降っていた雨は本降りになってしまいました。
10時の予約でしたが、10分前に到着していただき、トランクの中にプラスチックのゲージに入れたフレンチブルドックちゃんを礼拝所に運んで貰いました。
ゲージを開けて見るとフレンチブルドックちゃんは、うつ伏せに寝かせたありました。
フレンチブルドックちゃんをこちらに連れてくるときに一番多い寝かせ方です。他の犬ちゃんは皆さん横向きに寝かせてありますが、どういうわけがフレンチブルドックちゃんに限ってはこの寝方が多いです。
確りと目を閉じてチャンチャンコを着せてありました。
保冷も確りとしてあり、飼い主様のこのフレンチブルドックちゃんに対する愛情の強さが良く伝わってきます。
申し込みも済んで、お葬式になりました。
ちびっ子の皆さんも確りと手を合わせています。お経が始まりお焼香を済ませて最後に「成仏してください。」と念じて拝礼をしてお葬式は終了です。
火葬炉にご遺体を寝かせてからお花やお手紙を入れてお別れです。
火葬の都合で着ていたチャンチャンコを脱がさせて頂きました。このチャンチャンコに脂を吸ってしまって火葬時間が大分延びてしまうのとお骨が綺麗に火葬できません。そのためにさせて頂きました。
その後、お線香を上げて貰ってからフレンチブルドックちゃんが火に当たって熱くならないようにお不動様の真言を上げさせていただきました。
皆様神妙な表情で確りと合掌しています。
火葬炉でのお別れは、これが姿かたちの最後のお別れですから皆様色々とペットちゃんに語りかけます。今回も「又会おうね。火葬しても熱くないからね。」と言ってお別れをしました。
火葬車が出掛けてから少し何処かへ行って「時間つぶしをしてきます。」と言って出掛けていきましたが、火葬が終了したと電話で連絡するとすぐに霊園に戻ってきました。
火葬車が到着すると皆さん火葬車の後ろで小高いベンチの所に行って火葬炉を開けるときからも立ち会ってくれました。
「あ、〇〇ちゃんだ。」「お骨綺麗。」と声がします。
火葬炉を開けるところを食い入るように確り見つめていて出た言葉です。
お客様が言うように全く綺麗なお骨です。
唯、肺に大きな腫瘍がありました。でもこの子はそんなに急激に痩せたようでもないので多分ポリープだった思われますが、お客様は申し込みの際死亡原因は癌と書いてありました。
私達は急激に痩せて見えなくてもお医者さんの診断は肺癌だったんでしょうね。
お客様も「やっぱり。」と言っていました。
残念なことに喉仏が割れてしまっていました。
でもお客様は、「こんなに丁寧に説明していただいて有難うございました。」「今年お爺さんのお葬式をしましたが、こんなに丁寧ではありませんでした。」「ありがとうございました。」
と言って満足そうなお顔でご挨拶を頂きました。
私達もお客様の満足そうなお顔を見てご希望通りの火葬と心に残るサービスが出来たことに喜んでいます。
フレンチブルドックちゃんのご冥福をお祈りいたします。