コキンメフクロウの火葬をいたしました。
フクロウの火葬は今回で3回目です。
茶色と白い羽が入り混じった感じの可愛い20センチぐらいのフクロウちゃんでした。綺麗な小箱に入れてお花で周りを飾ってありとても可愛く感じました。
丁度13時30分の予約時間にピッタリといらっしゃり、ショルダーのバックに20センチぐらいの小箱を入れて千代田区の平河町から電車でいらっしゃったのです。
83グラムの体重のフクロウちゃんを礼拝所に寝かせてお葬式、火葬炉に持参したお花と食べ物を入れて点火を見届けました。
フクロウちゃんの火葬は、順調でしたが途中チョッと心配でした。頭の大きさが2センチ位の大きさですから丁度風圧を受けて頭が飛んでしまう可能性があるサイズです。
その証拠に、火葬中頭のお骨がフラフラと動いています。
火葬中、頭の骨とクチバシが動いてしまい脇の方に行ってしまいました。
チョッと残念。
火葬時間は、25分間でした。
火葬したお骨は、真っ白でとても綺麗でした。「真っ白で綺麗。いっぱい残っている。」と。
お客様はホームページを見て綺麗に確りと火葬が出来ると思ったので当園に決めたのだと思いますが、これ程いっぱい残っているとは思っていなかったようです。
頭のお骨が横を向いていたので正面に直してやると「あたまだぁ〜。」
脇に飛んでしまっているクチバシを頭の前に置いてやると、「お鼻の穴もある。」と喜んでいます。
もしかするとこの背骨の一番上に喉仏があるかもしれませんよ。と言って肩甲骨を退けようとすると周りのお骨が皆繋がっていて一緒に動きます。
これでは、喉仏を見つけるよりこのままの足のお骨から翼や胸骨が繋がっている格好で骨壷に入れたほうがいいでしょう。と言うと「そうします。」と言ってお骨をそっと骨壷に入れました。
チョッと崩れましたが、概ねそのままの形で骨壷に入ってご満悦です。
足のお骨の先っぽに足の指の小さなお骨たちが足の指を開いているような格好で残っています。「これって、足の指ですか?」「凄い。」
頭のお骨もクチバシも綺麗にお骨上げが終わった後、お布団の上に残っているお骨をちりとりの上に集めて上げました。
ちりとりの上に載せると、小さなお骨も形が良く分かります。
そこで、足の指先のお骨をお客様の手の上に載せて上げました。「これって爪ですか?」と不思議そうです。説明すると「爪の所だぁ〜。」
爪は燃えてしまいますので、その爪の下にある指先のお骨です。このお骨は爪みたいにとがっていて少し曲がっているのでお客様からはかなり人気のあるお骨です。
このフクロウちゃんの大きさですとこの指先のお骨が分るのですが、これより小さい文鳥等の小さな小鳥では小さすぎて分りません。
小さなお骨たちも骨壷の中に入れてお骨上げは終了しました。2.5寸の大きさの骨壷に金の六角袋を購入して持ち帰りました。
お客様も千代田区の平河町から電車で来た甲斐があったらしく、「又お願いするようでしたらよろしくお願いします。」と言って深々とお礼を言ってお帰りになりました。
初めてのフクロウの火葬でチョッと頭のお骨がバーナーの風圧で飛んでしまわないか心配でしたが、少し動いてしまいましたが問題なく終わることが出来ました。
どうぞお気をつけてお帰りください。