「通りの看板でペット霊園があることを知りました。」と言っていたお客様は、「ハムスターちゃんの火葬を土曜日の午前中で来ますか。」と20日の木曜日に予約をいただいた方でした。
当日朝の引取りがあって、時間を30分ずらして貰って10時30分に変更してもらいましたが、お客様は几帳面な方々で丁度10分前に到着なさいました。
「バスで来ました。」と言っていましたが、北野町からいい時間にバスがあったみたいです。申し込みの時に「通りの看板でここにペット霊園があることを知りました。」とハニカんっだお顔でおっしゃっているのが初々しく感じました。
お二人ともお似合いで、奥様はふっくらとした可愛いお顔でご主人は細面のイケメンです。お葬式から点火するまでは、奥さんは涙をボタボタと零して泣いていましたが、本当に可愛がっていたことが分ります。
受付をする前に、キンクマハムスターちゃんを箱を開けて拝見させて戴きましたが、「可愛かったでしょう?」と言うとにっこり笑顔で「可愛かったです。」とお答え頂きました。
火葬炉でのお別れも、八王子下柚木ペット霊園の特別な火葬方法のお布団火葬ですが、そのお布団の廻りに持参したお花とペット霊園の咲いている菜の花を飾ってお別れしましたが、点火のときも相当悲しいのでしょう。しゃくり上げる様な本当に辛い思いで耐えている姿が痛々しかったです。
キンクマハムスターちゃんの火葬時間は、35分間でした。
35分間は平均的な猫ちゃんの火葬時間と同じです。今回のキンクマハムスターちゃんの体重は180グラムと大きいハムスターちゃんですがそれにしても火葬時間が猫ちゃんと同じですから。
個別一任火葬でしたが、引取りの為に時間をもずらしてもらった時も「良いですよ。」と快諾をいただいたりしたのでお客様にこちらとしてもサービスでお骨の説明も立会火葬並みに確りとさせていただきました。
特に、キンクマハムスターちゃんの肋骨が背骨から離れないでくっ付いたままの形で残っているのが印象的でした。また、肋骨が終わった辺りが腎臓ですが、その腎臓の辺りの背骨が黒くなっていてお客様が死亡原因で申告した通り腎臓が悪くて腎不全だったことを証明していました。
背骨も確りと頭に向かって確りとくっ付いて伸びていていました。その先っぽに首の第一頚椎、そしてその第一頚椎が被さる様に喉仏がありました。
お客様にその事を説明すると、頷いて「あ、仏様の形をしている。」と声を出して理解していただけました。キンクマハムスターは大きいので喉仏の形まで確りと分るのですが、ジャンガイアンハムスタークラスになるとお骨が小さいので天眼鏡でも使わないと良く見えません。
でも、大体この形で残っています。
お骨の説明をした後、お骨上げは、スタッフが行いましたが確りとした背骨がそのまま肋骨がくっ付いたまま骨壷の中に入れることが出来ました。
頭の両脇は、先っぽにが弓形に反った前歯が確り見える顎のお骨を置いてその脇に喉仏を置いて遣りました。残念ながら骨壷に喉仏を入れてしまうとどれが喉仏か分らなくなってしまいましたが。
お骨上げして骨壷をお渡しするとお客様も上機嫌で「後2匹います。一匹がジャンガリアンでもう一匹がキンクマです。」「ジャンガリアンは2歳になりました。」と言っていました。
「今、うちで火葬したハムスターの最高年齢は3歳ですから、長生きさせてください。」と言うと「キンクマですか?」と聞かれましたが、分らなかったので「キンクマか如何か調べて見ます。」と言っておきました。
お帰りになった後で調べてみましたら、24年2月8日にキンクマハムスターのだいずちゃん120グラムが3歳でキンクマハムスターの中ではトップでした。
キンクマハムスターはマダマダ火葬数が少ないので個別のベージを作ることが出来ませんが、だいずちゃんの3歳は凄い記録だと思います。
お客様は、またバスでお帰りになりましたが、確りと骨壷が入った紙袋を胸に抱えてお帰りになりました。後二匹のハムスターちゃんの長生きをお祈りいたします。