リピータの方で前回と同じく予約を猫ちゃんの立会火葬でお受けいたしました。
時間より早めの45分前に付きましたが朝一番の火葬なのでそのままいらっしゃったお時間ですぐに受付からご葬儀、火葬を続けて行うことができました。
予約中は立会火葬でしたが、受付の途中で気が変わったのか「私、お骨を拾うことが出来そうもない。」と言いだしてしまいました。それで個別一任火葬に変更です。
ご葬儀をした後で、「一任火葬ですから火葬してすぐに粉骨をしてお渡しで宜しいですね。」と確認いたしましたら、「そうだ、前回はお骨上げをする時にお骨の説明も丁寧にしていただきました。」、「今回すぐに粉骨するのでは無くて、立会って自分でお骨を拾いたいです。」
「やっぱり、立会火葬にして下さい。」と再度の変更の申し出を受けました。ものすごく気持ちが揺れ動いているのが、こちらにも伝わってきます。
ご自身も、病気でつい1ヶ月前に退院して来たばかりという事で、火葬炉に猫ちゃんを入れる事もできませんでした。
火葬炉に寝かせた猫ちゃんの廻りにお花で飾ることは致しましたが、何せ心が揺れ動くのでしょう。お花を飾ってその場から逃げ出すようにすぐに離れてしまいます。
辛そうです。相当、辛いのでしょう。
お顔も手で覆っています。息子さんから「もう点火してください。」と言われて火葬炉に点火いたしましたが、礼拝所に入ってしまったお母さんを見ると中で確りと手をお鼻の所で合掌して拝んでいます。
こちらにも、本当に辛そうな気持ちやしぐさが伝わってきます。
点火も終わって礼拝所内でお休みいただきましたが、その際も猫ちゃんの事をずっとしゃべりっぱなしです。
「前回火葬した、猫ちゃんの事。」、「今回の猫ちゃんの事。」、「そして今飼っている3匹の猫ちゃんの事。」をずっとしゃべって気を落ち着けているのでしょう。辛そうでした。
2.5キロの比較的小さめの猫ちゃんでしたが、火葬中に腰の辺りの部分が中々燃え尽きてくれません。この部分が燃え尽きるのに時間が掛かりました。
火葬時間は、50分。
通常の猫ちゃんより15分も多くかかりました、火葬したお骨を良く見ると膀胱と腎臓の所に固まった燃えカスがあります。
触ってみると石みたいに硬い燃えカスでした。
もしかすると、結石かもしれません。
あれ程、気持ちが揺れ動いていたお客様も落ち着いてきたのでしょう、お骨の説明に頷きながら聞いています。小さな小骨を粉骨しないで、持ち帰りたいとカプセルを購入して足の指、尻尾と詰めてからお骨上げです。
膀胱と腎臓の所にある硬い燃えカス以外は、真っ白でとても綺麗なお骨でした。
粉骨したお骨も、真っ白でとてもお客様も喜んでいました。
お帰りになる時は、すっかり落ち着いて「まだ3匹もいるので、頼りにしていますので宜しくお願いします。」「有難うございました。」と言ってお帰りになりました。
満足そうな笑顔でお帰りになられましたので、こちらもホットしてお見送りをさせていただきました。