キンクマハムスターの立会火葬にいらしたお客様が申し込みの時に言っていました。
申込書を書いている最中に、「2歳2ヶ月で亡くなりました。」と記入しました。
「2歳2ヶ月は凄いですね。」と言うと「前に亡くなったキンクマハムスターは、4歳まで生きました。」「完全な老衰でしたが。」と言っていました。
「どうしてそんなに生きることが出来たのですか?」と聞くと「回転する乗り物を入れずに、食べたり遊んだりさせてあげた。」と言っていました。
又、「キンクマちゃんに極力触ったりせずに自然に過ごさせて、ストレスを与えないようにしました。」とも言っていました。
このキンクマちゃんは、250グラムにもなってしまったそうですが、4歳のキンクマハムスターなんで聞いたことがありません。
「凄いですね。」と言うと「フフフフ。」と微笑んでいらっしゃいました。
今回のキンクマちゃんは、2歳2ヶ月で75グラムと小さいキンクマちゃんでした。
お線香だけ上げてお葬式を行い、火葬炉に載せて霊園のお花と持参した食べ物で飾ってやってお別れをして点火を見とどけました。
点火を見届けた後は、礼拝所でお休み戴きました。
礼拝所では、火葬時間の説明や病気の場合のお骨の色や燃えカスの説明をされて頂いて缶入りのお茶を出してお待ち戴きました。
「うちは、火葬が上手いから綺麗に全部のお骨が確り残ってお客様の前に出せると思いますので期待していてください。」とその時言うと「それじゃあ、期待しています。」と目を輝かせていました。
火葬時間は、25分間。
火葬したお骨は、少し茶色掛かっていましたが、お骨自体は綺麗に全部が残っていました。
まず最初に目が行った所が、お客様が死亡原因にあげた癌の所でした。
大腿骨の付け根が腫れてしまっていたそうです。その腫れている所に噛み付いて食いちぎったといっていました。
その部分は、青っぽい色の燃えカスがあり大腿骨に確りと付いていました。「こんなに癌って残るんですね。」とビックリして見ていました。
また、噛み付いて食いちぎった場所のお骨を見つけて「これ、これ、これが〇〇ちゃんが食いちぎってお骨が出ていた所だね。」とも言っていました。
首の付け根に喉仏とその上の第一頚骨が確りと分りました。
手にとって説明すると「お爺ちゃんのお葬式の時に見たことがある。」「同じ形をしているんですね。」とも言っていました。
綺麗にお骨上げをしてタクシーでお帰りになりましたが、先ほどの4歳のハムスターちゃんは「火葬しないで埋めてしまいました。」と言っていましたが、「火葬すれば良かった。」と言う口ぶりでした。
それにしても、凄い長生きのキンクマハムスターちゃんの飼い主さんでした。