今日の最終の火葬は、20時からの予定でした。
夕食を食べに出掛けて、19時10分に帰ってきました。まだお客様が来る時間ではないのでゆっくりと準備をしていましたら、19時20分に一台のお客様が霊園の駐車場に入っていらっしゃいました。
「もしかして、20時のお客様が早く着いたのかも。」と思って駐車場へ行って見るとやっぱり20時のお客様でした。
今日は、雨が一日降っています。
その中で、車から化粧ダンボールの箱に入った猫ちゃんを箱もと抱っこして礼拝所へいらっしゃいました。
リピータのお客様ですから、スムーズに礼拝所でダンボールの蓋を開けて見せてくれました。廻り中に、お花やお菓子などで飾ってあります。
今までは犬ちゃんでしたが、今回はキジトラ猫ちゃんのオスです。
黒と茶が混ざった猫ちゃんは、薄目を開けて寝かせてありました。
このお客様は、お経のサービスはいらないお客様です。自分達でお線香を上げてお別れ式をします。お別れ式も早々にキジトラ猫ちゃんを抱っこして火葬炉に連れて行きました。
火葬炉では、一緒に持ってきたかなり多い食べ物やお花で綺麗に飾り付けを行いました。カーネーションとカスミソウの組み合わせがとても綺麗でした。
綺麗にお花と食べ物で飾りつけてお別れです。大切なキジトラ猫ちゃんなのでしょう、何回も何回も頬ずりをしてお別れしました。
火葬中は、礼拝所でお待ち頂き、火葬時間は50分間も掛かりました。
3キロの猫ちゃんですから通常は35分で大体終了します。でもこの猫ちゃんはドライアイスで冷やしてきたので火葬時間も50分も掛かってしまったのです。
又、この猫ちゃんの体の中には、色々と悪い病気がいっぱいあったのでしょう。
火葬したお骨の下腹部にこげ茶色の燃えカスが大量にありました。また心臓辺りの色が茶色い燃えカスもありました。
お客様は「『肝臓辺りに腫瘍があるかも』と医者から言われたといっていた。」とも言っていました。
死亡原因は「心臓と老衰」と申告してありましたが、直接はそうだったのかもしれませんがその他にもいっぱいあったのかもしれませんね。
火葬したお骨の説明が終わるとこのお骨を二つに分けて持ち帰る作業が残っています。
通常のお骨上げでは、一つの骨壺に入れるのですが、今回は二つの骨壺に均等に入れて持ち帰るのです。
3寸と3.3寸の骨壺を用意させていただきましたが、上手く均等に分けて入れることができました。
今回で4回目のリピータのお客様ですが、今までの3回はミニチュアダックスちゃんの火葬できたが、今回はお父さんのキジトラ猫ちゃんだと言っていました。
キッと、お父さんの家と嫁いだ娘さんの家に置いておこうというものなのでしょうね。
娘さんはカプセルにも足の指や尻尾も入れてお帰りになりました。
分骨も上手くいったみたいで、皆様満足そうな笑顔でしたのが心に残りました。
どうぞ、お大事にお帰り下さい。
キジトラちゃんのご冥福をお祈りいたします。