夜20時からの入間市寺竹への移動火葬で立会火葬のお客様でした。
この入間市寺竹は、本社から5分で行ってしまう、極近距離の所です。お客様宅には19時55分に到着しましたが、途中でこのお客様がリピーターのお客様だと近くまで行って分かりました。
予約時には、お客様がリピーターだとは言ってくれなかったのです。そして「近くに火葬する場所があります。」と言っていましたが、その場所の前を通って「ここで以前火葬した場所だね。」とスタッフ同士で話をしてそこに火葬車を停めました。
お客様のご自宅の玄関を入ると、「5年前にお願いしたことがあります。」とお客様から切り出してくれました。
私も、「以前火葬した場所に車を停めてあります。」と言って答えると「『近くに火葬する場所がある。』と言ったのはそこです。」と返事が返ってきました。
今日の犬ちゃんは、ミニチュアダックスの8キロです。小型のペット火葬車で火葬するには、可也シンドイですが、S火葬の準備をしているので大丈夫です。
「前の犬が亡くなってからもう5年になります。」抱っこしているポメラニアンを指して「実はこの子は11歳です。この子が亡くなってからになると思っていましたが、順番が逆になってしまいました。」とも言っていました。
居間に寝かせてあるミニチュアダックスちゃんの傍にはお花が一杯ならんでいました。お葬式を居間で終了してから、火葬車の所まで運んで火葬炉に載せてお花でいっぱいに飾ってやりました。
居間に並んでいたお花の束を紐解いて、お花を並べてやると火葬炉いっぱいです。私たちも本社から摘み取って来たお花も入れて山のようなお花の中にミニチュアダックスちゃんが沈んでしまっています。
お別れして点火を見届けてから、暫く火葬車の廻りで見守っていたのですが自宅にお帰りになって自宅でお骨の到着を待つことになりました。
お客様が帰ってから、少し経って「チョッと。」と火葬中のスタッフが私を誘いました。
「どうしたの。」と答えて行ってみると火葬炉の一次バーナーが消えてしまっています。
如何したことでしょう。
この場合、一番怪しいのが煤が感知器について燃料抑制のメカニズムが働いてしまって入る場合が火葬炉のバーナーの火が消えてしまう一因です。
その場所を綺麗に掃除しても治りません。
始めは点いていて火葬が開始されているのですが、途中で消えてしまう現象ってチョッと危ない状態でしょうか?
他の要因は、S火葬が原因かもしれません。
何回か再生スウィッチを「入れては、消えて。」、「入れては消えて。」しまう事の繰り返しをしているうちに一次火葬炉のバーナーに再点火がなされました。
その後、無事に火葬が終了しましたが、明日の状況ではメーカーに問合せをするようです。
(翌日問題なく火葬前のtestで点火しました。)ので問題なかったのですが、何だったのでしょう。
再点火してからは、順調に火葬が終了して体重8キロの犬ちゃんにしては短時間の45分で火葬は終了いたしました。
お客様の所に運んで病状の説明、お骨の説明、そしてお骨上げを致しました。
「肝臓の所に腫瘍がある。」と説明をさせて戴きましたが、お客様は「肺でしょう。血を吐いてしまって亡くなりました。」と言っていました。
お骨自体を見ると丸まっていましたので、肺だったのかもしれません。
多分、肝臓ではなく肺の所に腫瘍があったのでしょう。お客様の言っていることが正しいのだと思います。
お骨上げでも頭のお骨、喉仏、仙骨、尻尾の骨、足の指等が割れることなく綺麗に4寸の骨壺に入れることが出来てとても喜んでいました。
お客様も、抱っこしているポメラニアンを指して「この子も老犬ですので、この子の時もおねがいします。」と言っていました。
5年ぶりにお会いしたとは思えないほど打ち解けていました。
こちらも恐縮しながらペットの火葬を終了することができましたが、これからもより一層火葬技術を向上させ、お客様に対する配慮も接客も研鑽を積んでお客様の為になるように頑張りたいと思っています。
お客様の満足したお顔に接して充実感を持って本社に帰りました。