「犬が死んでしまったのですが、明日火葬してもらえますか。」と町田からお電話を戴きました。
「ラブラドールで春に計った時は22キロでした。それから痩せてしまって20キロ位ではと思います。」との事でした。
又、「駐車場ですが、キャンピングカーの背も横幅も大きいので行きますので。」と大きなキャンピングカーでいらっしゃるので駐車場の心配もしていました。
町田市からいらっしゃったのは、本当に大きなキャンピングカーで駐車場に入って後ろの枝垂れ桜にいっぱいに付けましたが、前が少し出そうな大きさです。
「大きいので運転が大変でしょう?」と聞くと「やあ、そんなことはないですよ。」と。いつも運転しているのでしょう。だから慣れているのでしょうね。
ラブラドールちゃんは、後ろの居間みたいな部屋にバスタオルを敷いて寝かせてありました。20キロ位の犬ちゃんでも、キャンピングカーの居間から抱っこして礼拝所に連れてくるのは狭くて大変でした。
礼拝所で、お葬式を挙げて火葬炉に載せてペット霊園に咲いているアジサイやノーセンカヅラやダリアのお花で飾ってお別れして出棺を見届けていただきました。
火葬場所は、霊園から7分ほど離れた場所で行いました。
20キロのラブラドールちゃんですから火葬は何でもない火葬です。痩せてしまったと言っていましたが、火葬時間も50分間終了です。
ラブラドールちゃんの火葬時間とすれば通常は、70分ぐらい掛かりますので短い時間です。火葬が終了して霊園に戻るとお客様たちがお迎えをしてくれました。
火葬炉を開ける瞬間から見ていただき、開けた時は「小さくなっちゃたね。」と言っていました。ここで思わぬ事態がありました。
それは、ラブラドールちゃんのお鼻から前が崩れてしまっていたことです。後のお骨は全く問題なく綺麗に火葬が終了しているのですが、お鼻から前がグズグズです。
お客様に「歯周病がありましたか?」と聞くと「はい。ありました。」
最近歯周病の犬ちゃんがとても多いことに気が付きました。
歯周病で一番すごい病状は、頭のお骨が溶けてなくなっているのが一番酷いのですが、可也の頭数でそれ程強くないですが、お鼻から前の部分が無くなっているのから、お鼻の部分だけが崩れかかっているのが可也あります。
その都度、「歯周病がありましたか?」と聞いているのですが、皆さん「はい。」と答えます。「年を取ってくると『お口が臭くなるのか?』と思っていました。」ともお答えいただきますが、
いずれも歯周病を患っているのでしょう。
そういうペットちゃんは、お鼻の所が今にも崩れそうな症状で火葬が終了しています。
お客様は、立会火葬を望まれて「お葬式、お別れ式、出棺の見送り、火葬炉を開ける所の見学、病状説明、お骨の説明、お骨上げ、そしてお持ち帰り」と一連の流れを行いましたが、頭の前のお鼻から前が崩れていたのがショックだったのかもしれません。
また、肝臓の所に腫瘍があったのも分かりました。
ですから、30キロもあった体重も20キロにも痩せてしまったのでしょう。
大事な、大事なラブラドールちゃんもこの歯周病と腫瘍には勝てなかったのですね。
本当に優しそうなご家族に見守られてお見送りが出来て幸せだったのかもしれません。
お帰りは、大きなキャンピングカーを駐車場から出すのも大変でした。
お帰りになった後で気が付いたのですが、この様な場合は、大型の火葬車を先に出してあげてこのチャンピングカーを駐車場から出せば楽に出られたと反省しています。
それにしても、歯周病の恐ろしさが良く分かったラブラドールちゃんの火葬でした。
ラブラドールちゃんのご冥福をご家族のご多幸をお祈りしています。