9時の引取が終わってペット霊園に向かうさなかでした。本社から電話があり「これから狭山市のミニチュアシュナウザーの火葬が今入ったのでそちらに向かってください。」と指示を受けました。
16号を反対側に戻って今からなら40分ぐらいでお客様の所に行けます。
「今すぐでも大丈夫です。」と言われていたそうで本社の指示のままに狭山市のミニチュアシュナウザーちゃんの所に直行しました。
到着は丁度10時です。
ここの場所は、ナビが示している路地が閉鎖されています。隣に新たに開発宅地が出来たので閉鎖したのでしょう。
次の路地を曲がってナビが指している辺りに行きました。
少し、狂っていましたが2軒先にお客様の表札を見つけました。
玄関を入ってまず気がついたのが、玄関クローゼットです。
建売の住宅に玄関クローゼットがあるのは珍しいです。家の中に案内されて居間で事務処理です。
ミニチュアシュナウザーちゃんも寝ていました。
比較的痩せています。お客様は糖尿とクッシング症候群と死亡原因をかきました。
ミニチュアシュナウザーちゃんで頭が大きいとセットになっている4寸の骨壷に入らない場合があります。その場合は、「1ランク上の骨壷になりますので2,000円追加になります。」と説明していました。
ですが、糖尿と聞いて「もしかすると頭のお骨が脆くて持ち上げた瞬間にグズグズと崩れてしまう場合があります。その場合は、十分4寸で大丈夫です。」と説明を変更しました。
「4ヶ月前から急に痩せて来ました。」といっていましたが、お腹の辺りも肋骨が出てしまっていてお腹も凄くヘッコンでいます。
今でお経を読んでお葬式を行ってから、お客様の駐車場に止めてある火葬車に載せてお別れです。点火を見届けて貰いました。
お客様は、暫く火葬の状況を見ていましたが、「全く臭いも煙も出ないのですね。これなら大丈夫ね。」と言ってみていました。
お客様に「玄関クローゼットは、素晴らしいですね。」というと「今日はスライディングドアを閉じてなかったので中が見えてしまって。」と恥ずかしそうでした。
「あと、キッチンクローゼットとウオーキングクローゼットがあれば最高ですよね。」と言うと「あります。」
「そうですか。素晴らしい。使いやすい家でしょう。」「そうね。」と会話が進みます。
奥様は、「ウッドデッキを家の掃き出しの部分から作りたい。」と言っていました。ウッドデッキの作り方を教えるとそんなに簡単に出来ます。「ウッドデッキだけならね。」
奥様もイヨイヨ闘志が湧いて来たみたいで目が輝いていました。
そうこうする内に、ミニチュアシュナウザーちゃんの火葬が終了しました。火葬時間は45分です。
火葬したお骨を見ると肺に腫瘍が確りと確認できます。
「ヤッパリ、急に痩せて来てしまったので。」とビックリしていました。でも「お医者さんはそんなことは言いませんでした。」とも言っていました。
私達は毎日ペットちゃんを火葬していて腫瘍のペットちゃんが多いのにビックリしています。
お客様から事前に「この部分に癌がありました。」と説明を受ける時も多々あります。
火葬した結果において、お客様がおっしゃっていた通りの場所に、この様なこげ茶色の塊があります。その結果腫瘍の燃えカスは自信を持って分ります。
その様な説明をすると、「急に痩せたのもこの癌のせいだったのかもね。」と言っていました。
火葬した頭のお骨も糖尿のせいか後頭部がバラケテいて今にも壊れそうです。
お客様に「壊れたら勘弁してください。」と言ってから頭を持って入れることができました。
かなり脆そうでしたが、上手く入れることが出来てお客様もお「ああ、良かった。」と言って緊張から解けた様子です。
頭のお骨もそれ程ではなくて4寸の骨壷に入れる事が出来ました。
急の以来でしたが、比較的空いていたので対応することが出来てお客様の安心するお顔を見ることができました。
庭に埋葬する予定だと言っていましたが、自宅埋葬の方法。と本格的な墓地の作り方を説明しておきました。
帰りにお客様がずっと見送ってくれたのが印象的でした。