ペット火葬で臭いの出ない火葬をする一番の基本は、完全燃焼を火葬開始から終了までずっとしていることです。でも、火葬開始時期から少しの間は、完全燃焼することが不可能です。その為に2次火葬炉で不完全な燃焼中に発生したガスなどを燃焼させて臭いを消すのです。
又、火葬の途中でペットの大きさや脂分の多さに依っては火葬炉の燃焼が激しくなって過燃焼が起きる場合がありますが、そのための対策も必要になってきます。
ペット火葬の際、固定しているペット霊園の火葬炉ではそれなりの臭い防止の設備がしてあると思いますが、移動用の火葬炉の場合は、市中で行うために車に備え付けてある火葬炉だけですので色々臭いが出てしまう場合があります。
それら臭いを完全に止めて火葬する技術を習得して火葬に当たるために八王子下柚木ペット霊園で行っている臭い防止の対策をこれからの部分を書くことに致しました。
完全燃焼を火葬中継続するように心がける。
- 完全燃焼をするためには、火葬炉が大きな決め手になります。
ペットの大きさや脂分の多さによって火葬炉の大きさを選択する必要があります。当園では大雑把に言えば10キロ未満のペットは小型火葬炉で行い、10キロを超えているペットには大型の火葬炉で行うことにしています。
臭いが出た場合にも最小限に抑えるために。
- ペットの火葬炉についている煙突は比較的短い煙突です。そのため火葬炉の煙突から臭いが出た場合は、風向きによって風下に煙突から出たまま臭いが拡散します。
その為、臭いが直接風下に行った場合でも臭いを撹拌して臭いを薄めてやれば迷惑が少なくなります。その為に、当園では火葬炉の煙突から出た排気を薄めてやる為の囲いを作っています。 - この囲いは、排気を薄めてやるだけでなく、臭いが出た場合いち早く火葬しているスタッフが気が着くように反射板を作ってあります。
- 臭いが出る場合は、
煙突から薄い煙が出てきます。その煙に気が付いて2次炉を開くか、一次炉の燃焼を弱めるか。の調整が必要。
火葬中に臭いがでる場合は。
- 2次火葬炉の空気弁を開いて臭いが出ているうす煙をなくすようにする。
- 1次火葬炉の空気弁を開いて火葬炉の中を完全燃焼するようにする。
- 覗き窓を開いて空気が1次火葬炉に空気を送って完全燃焼をするようにする。
- 過燃焼の恐れがある時は、1次火葬炉の火を切って燃焼速度を落として空気だけを食って過燃焼を抑える。
- それでも駄目な場合は、空気を遮断するか、特別な燃焼を抑える方法によって火力を抑えて過燃焼を抑制する。
火葬後に臭いがでる場合。
- 火葬終了後に脇や受け皿の台の下からチロチロと燃え残っている火が出てきる場合は、未だ脂分が完全に燃焼していないので時間を掛けて燃焼を継続する。
- 火葬時間が大幅に超過していても未だ終わらないときは、一旦火葬炉ないからペットのお骨を取り出してから空燃焼を行って炉内の脂分を完全に取り除く。
- 上記の一旦取り出すときは、2次火葬炉は付けっぱなしにして脂分の燃焼を計る。
以上のような順序で脂の臭いの抑制をすることによって近隣に迷惑が掛からないようなペット火葬が出来ます。基本は火葬炉にあった大きさのペットを火葬することに依って、いつも完全燃焼をする事が肝要です。
火葬炉の規模以上のペットの申し込みが来た時には、思い切って「うちでは出来ない。」と思い切って言うことです。
それによって近隣に迷惑が掛かる臭いの問題が解決することです。
移動火葬などでは、チョッと心配な場合は迷惑が掛からない場所での火葬をする事が慣用です。当園では、大型の火葬炉での火葬は迷惑の掛からない場所に行って火葬しています。