ペット霊園も開園して10年目を迎えると色々と施設面で不具合が生じて参ります。
今回は、この1年位出来なかった雨水の排水の詰まりを取り除く作業を致しました。この雨水の排水管は、東側のビニールハウスから立体墓地、そして作業室の廻りの雨水排水を処理している塩化ビニール管です。
この排水管の詰まりを認識したのは、昨年の梅雨の事でした。
梅雨の大雨の時に作業室の下屋の屋根から落ちている雨水が排水路に溜まっていて流れていないのです。
早速、この排水路が見えるグレーチングが置いてある区間を見て見ると雨の割に水の流れが少ないのです。
それから注意して雨jの降るたびに見ているとやっぱり流れが悪いです。
昨年の6月は、あまり流れが良くない程度でしたが9月10月の台風の時にはっきり詰まっているのが確認できました。
それは、溜まっている排水路から縦につながっている管の部分の所に落ちるべき水がその上を溢れて来て作業室の下に流れて来てしまっています。
そこは、溢れて来ても大丈夫なように作業室の下に水が入り込むように穴を開けてあっるところです。これは万が一の為に作っておいたのですが、これが役立っている様子です。
この詰まりは如何して直したらいいか思案のしどころでした。
何せ縦に入っている管の上には、20cm位しか空いていなくて覗きこむことも出来ません。手を突っ込んでみると上から10センチ位しか手も入れることができません。
そしてグレーチングの所からこの立管の所まで地中に埋められていて7メートル位あります。
水道のホースもそこまでそのままの形では曲がってしまって中に押し込む事も出来ません。
色々と考えた末にこの7メートルの部分も詰まっている可能性もありますので、掃除機で吸い取ることにしました。
でも、掃除機のホースも2メートル位までしか入っていきません。
水道のホースと掃除機のホースを一緒につなげてその剛性で中に押し込みながら吸い取り、水道の水を流して中に詰まっている土などを水と一緒にして掃除機の吸引力で吸い取る作業を試みました。
始めのうちはこの作業もうまく行っていたのですが、奥に行くと何かにぶるかるようで入っていきません。
これで万事窮すです。
この作業も休止して、次の対策を練ることに致しました。この作業を休止したのが昨年の暮れのことですから、3ヶ月弱も如何しようかと迷っていました。
掃除機のホースも火葬炉の掃除をする事でホースがすぐ駄目になってしまうので、この機会に掃除機のホースも数本いっぺんに購入しました。
又、途中でホースが入って行かないので10ミリの異形鉄筋がありましたのでそれをグレーチングの所から中に差し込むと弓なりになって狭い入口から入っていきました。
2〜3メートルからの鉄筋でしたが、それを数本用意してそのつなぎは溶接して長くして中の詰まりの部分をその鉄筋で壊せればと思い用意いたしました。
この様に水道水の水力と掃除機の吸引力、そして鉄筋の突き刺す力に依ってこの詰まった排水管の詰まりを取り除くことに致しました。
本日は、丁度時間も十分取れましたので、まずは鉄筋の溶接を行い、中の詰まりの部分を突き刺す力で取り除くことに致しました。
溶接も2本して見ると丁度立管の所まで行く長さになりましたので、溶接をしてそのまま中に弓なりに曲がらせてグレーチングの所から中に押し込みます。鉄筋だけで溶接をしては中に押し込みするので楽々障害にぶつかること無く届きました。
そこで、今度は水道のホースと掃除機のホースもこの鉄筋に一緒にビニールテープでぐるぐる巻きにして一緒に差し込みをすることにしました。
グレーチングの所から押し込んでみようとすると水道の連結部分が当たってしまって中に入りません。それではそれをとり水道管だけで鉄筋と掃除機のホースと一体にして入れ込んでみることに致しました。
今度は、上手く入って少しづつ入っていきます。
二人掛かりで押し込むと丁度立管の所に突き当りました。
この立管の所まで鉄筋の強さで土などが詰まっている部分を押しのけて行ったことなのでしょう。
その為、先ずは水道の水力でこの泥の部分を取り除くことにして水道の蛇口をひねりました。
水は水道管より先の方に行っているのですが、中々このグレーチングの場所には戻ってきません。水道の蛇口をひねってから随分経ったような気がしますがやっと水がチョロチョロをこの所まで戻ってきました。
水道水が立管の所にドンドン上がって行ってそれからその重みで鉄筋と水道管、掃除機のホースの隙間をぬってこちらに流れてきたのでしょう。
真っ茶色な水が、容量を増やして流れ始めました。
このまま、水の力で土が流れ出して来るのを待つことに致しました。
10分ぐらい流したでしょうか、ココで中に入れている鉄筋を前後に動かしてみました、水の色が少し澄んできたのが又、真っ茶色に戻りました。
相当土が溜まっているようです。
この鉄筋を動かす作業を繰り返してから水の色の収まるのを待って水道を止めました。
これから掃除機で石ころなどを吸い取る作業です。
75ミリの排水管が設置してありますが、この排水管と掃除機のホースや水道のホースの隙間をタオルなどで埋めてから掃除機をONにしました。
掃除機のホースが急に上になったり下になったり動いて中の水や小石などを吸い込んでいるのが良く分かります。暫くして止まってしまいました。
掃除機の中が水でいっぱいです。
水をこぼして中を見ると土も可也溜まっています。中を空にしてからもう一度再開です。
今度は、そんなにホースも動きません。
近くにある水や石などはもうない状況でしょう。隙間を埋めて真空状態を作ったので立管が詰まっていたならその詰まっている部分も吸い込んでくれたかも知れません。
次に、このホースを抜きながら鉄筋を前後して戻って来ながらその周りの土などを吸い取りながら抜く作業に掛かりました。
鉄筋を前後に動かしながら抜き始めると又、掃除機の中に入ってくるものを感じます。
一旦抜いてからもう一度同じ作業を繰り返しました。
今度は前回と違って水もあまり濁っていません。
吸引する物も少しはありますが、それほどでもありません。
そこで、今度は、立管の所の床下に潜ってこの立管の中に掃除機のホースを突っ込んで吸引する事に致しました。
狭い所なので手探りでの作業です。
中々立管の所に掃除機のホースが入ってくれません。周りの土をドンドン吸引しています。
やっと、立管の中にホースが入っていって立管の中の異物を吸い取ることが出来ている様子です。ゴボゴボと音もします。
掃除機のホースを無理やりに押し込みしてみました。
ドンドン入っています。今度はそのホースを上下に動かそうとしましたが中に入ったホースが出てきません。
中に引っかかってしまった様子です。
無理やりに両手で引っ張ってみましたら、やっと引っこ抜けたという感じに抜けることが出来ました。
こうして、立管の掃除も全部は完了していないかも知れませんが終わったことに致しました。
そこで、今度は外の排水路に水道の水をドンドン流し込みました。
今まで、流れなかった水が流れています。
上手く詰まりが取れたようでした。そこでこれからの事を考えてビニールの梱包用にテープを水に流してグーレチングの所まで来るように試みたのですが、3回やって全部失敗でした。
これが出来ていれば今後少し詰まって来た場合は直ぐに掃除が出来ます。
でも、今回は水が通ってくれた事でこの作業を完了する事に致しました。
チョッと不満は残りましたが、詰まりを除く方法も見つかりました。
長い間の懸案の排水路の詰まりも解決しましたのでうれしく思っています。