練馬区春日町からコーギーちゃんの立会火葬にいらっしゃいました。
予約時間の12分前にお電話いただき、「近くのセブンイレブンにいますが、チョッと道に迷ったみたいなので教えてください。」と。
お電話で誘導させたもらって、すぐに到着。
車のトランクにダンボールに入れてタオルやお花で飾って寝かせてありました。
チョッと拝見するととてもお顔の綺麗な毛並みの良いコーギーちゃんです。「チョッとお目々を閉じてやって良いですか?」とお聞きしてから開いていたお目々を閉じれ遣りました。
「あら、閉じた。」とビックリした様子です。
お線香の煙がダメな家族がいるとの事でお葬式は、お線香なしでお経を上げてその間合掌していてもらいました。
お客様のご希望は、「綺麗な火葬をしたい。」と言う感じで綺麗な火葬するためにはダメなものやこちらのお願いする形にとても良く聞いてくれました。
大型の火葬車で火葬することにしたのですが、火葬して綺麗にお骨を残すために
- ダンボールは燃えカスが残ってお骨が分らなくなるから犬ちゃんだけをだして火葬炉に寝かせてください。
- タオルは犬の下に敷かないで後ろに置いてください。
- 犬の上にかけないで下さい。
- 食べ物は少し離れた所に置いてください。
- お花は何処に置いても大丈夫です。犬ちゃんの上でも。
10キロを越すペットちゃんの火葬は、大型の火葬車を使って火葬していますが、大型の火葬車は霊園では、火葬する事が出来ません。近所にチョッとでも迷惑の掛かることはしないと決めて実施しているからです。
その為、お客様にも納得してもらっています。
お客様が「火葬する場所まで着いて行きたい。」というお客様には、火葬車のあとから着いてきてもらって火葬している所をずっと見ていて貰う事も行っています。
でも、殆どのお客様は火葬車を見送ってから時間つぶしに出かけて火葬が終わる時間に戻ってくるのが多いです。
今回のお客様もそうでした。
火葬して戻るまで「1時間半から2時間掛かります。」と言うと「チョッと暇つぶしに出かけます。」と言って出掛けて行きました。
火葬時間は、55分間でした。
チョッと離れた場所で火葬していますので、往復の時間が30分掛かりますので合計1時間35分で戻ってきました。
お客様たちも火葬車が到着してから2分後に帰っていらっしゃいました。
その間、チョッとの時間なので火葬炉の蓋を開けて冷ましていましたが、火葬炉は出さずにそのままにしておきました。
到着してすぐに火葬炉を外に出してお客様からも見えるようにすると「わぁ、小さい。」「真っ白だね。」「とても綺麗。」色々な声が聞えてきました。
炉を出すことに依ってお客様方には初めて見る光景なのかも知れません。
お客様は、「綺麗な火葬」がお望みでした。
綺麗な火葬と言うより「火葬したお骨が、そのままの形で綺麗に見える火葬。」がお望みなのだと思います。
練馬の方なので、以前は他の火葬業者で火葬したのでしょう。でも思い通りの火葬する事が出来ず、寂しい思いをした方々かも知れません。
わざわざ遠くからいらっしゃる方々は、それ相応の訳がありワザワザ1時間半以上も時間を掛けて近くにある火葬場を使わずに当園の火葬方法やお骨の綺麗さに魅かれていらっしゃった方々です。
今回のお客様にそのことは聞いていません。私たちはお客様がご自身でこちらに話しかけて来るまで以前の事や他苑での不満などはお客様に聞いたりするような事は致していません。
でも、お客様方が少しずつ漏らす言葉尻からも色々推察できます。
ご主人様が、息子さんに向けて「ここを選んで良かったね。」と言っていました。
キッと自分たちの以前の反省に立って、自分たちが思うような火葬が出来る事所を色々と探したのでしょう。息子さんが当園のブログやホームページの内容を見て家族の皆様に進言したのだと思います。
そして、火葬した後お骨が火葬炉に入れたままの形で残っているのを見て、お骨の状況、病気の説明、そして色々な小さなお骨の説明を受けて思っていた以上だったのでしょう。
ご主人のお顔も全く満足していた様子ですし、奥様や娘さんたちが指先の爪状のお骨を別の袋に入れてたりして凄く満足している状況が手に取るように良く分かります。
ご自分で持参した箱の中に皆さんで丁寧にお骨を入れていらっしゃいました。
奥様が大事なコーギーちゃんの頭を中央に入れてから左右の顎の骨、仙骨、そして喉仏を正面に入れてお骨上げが終了いたしました。
お帰りになる時に「これから1時間半ぐらいかけて帰ります。」「有難うございました。」と丁寧に頭を下げてお帰りになりました。
練馬区からわざわざ来て頂いてお客様の満足そうなお顔に接する事が出来て、スタッフ一同もホットした気持ちでした。
お気をつけてお帰り下さい。
ご冥福をお祈りしています。