当園の毎年の行事は、一年間の厄除け供養を小田原の道了尊こと大雄山最乗寺へのお参りをしています。
開園して10年ですからもう10回も行っている事になります。
でも、この道了尊へ行くタイミングですが、難しい判断が要求されます。それは、比較的火葬予約のない日に行く事にしているからです。
ですから、当日の朝になって今日は火葬が朝からは無い日に行く事にしています。年間で一番火葬数が少ないのが6月なのです。
この6月は、気候も暑くもなく寒くもない丁度暮らしやすい時期なのでしょう。ですから火葬の件数も少なくて社内行事をするのには一番都合が良い月なのです。
朝起きて「今日道了様へお参りに行くぞ。」と号令を掛けると全員がその気になって準備します。社員全員が家族ですから、孫が行っている保育園もお休みを戴いて全員で行く事にしています。
今回も、朝一番のお客様がありましたが、9時30分のお客様だったのでそれを終えてからペット霊園で全員が乗れる車に乗り換えて向かいました。
この道了尊へ行くのにも圏央道が東名高速につながったおかげで時間も1時間30分も掛からないで行く事が出来るようになったことは大変ありがたい事なのです。
下柚木から16号に出て、愛川インターから圏央道です。車の流れも順調で丁度愛川インターに乗ったのが10時30分を少し回っていた時間です。
道了様は、11時30分の受付が午前中の祈祷の最終になりますので、それに間に合うようにいく予定です。
1時間で行ける距離ですので、余裕を持って運転をして圏央道から東名高速を経て大井松田のインターチェンジで下車して県道78号をまっしぐらです。
道了様を目指していくと、途中723号線に必然的に入りますのでこれからもそのままの道を通って行けば紫陽花のお花が咲き始めて山道に入っていきます。
到着は、11時10分ぐらいでした。
白雲閣で「商売繁盛」と「家内安全」の特別祈祷を申し込んで本堂の前を通って御経橋から結界門に向います。
この結界門には、天狗と烏天狗が両脇に控えていて私達の心を「キッ」と引き締めてくれます。ここから77段の石段を登ると、御真殿(妙覚宝殿みょうがくほうでん)です。
この御真殿で特別祈祷を受けるのですが、例年大体平日のこの時間に行くと私達だけでこの御祈祷をして貰えるのです。
ここは、妙覚道了大薩をご本尊に大天狗・小天狗が両脇侍として祀られているて朝晩の祈祷から日中の特別祈祷が、修行される道場なのです。
この77段の階段を昇るのが大変です。
5歳の孫と一緒に昇って行きましたが、孫の足取りの軽さと反面、足の重さと息切れで上にたどり着くのが大変です。
後何年この御真殿にこられるか心配になるありさまです。
私達が一番乗りでここにたどり着いたので、暫く脇のベンチでジュースを飲みながら休憩です。
かれこれすると、皆が揃ったので御真殿に上がって特別祈祷が始まるのを待つことにしました。すると遠くから法螺貝の音が聞えだして和尚様方が入ってきました。
人数は、13名から14名の僧侶の方々が着席して特別祈祷が始まりました。
私たちの為にこんなに大勢の和尚さん方が、御祈祷のお経を読んでくれています。
私達も、知っているお経は一緒に読むことにしていますが、この道了尊のお経は凄く速いのです。般若心経と観音経は付いていく事が出来ましたが、他は全く無理でした。
特に大般若のお経本を手を上にしてサラサラと上から下にお経本を流れるようにする様は圧巻の至りです。
御祈祷の御経が終わると、大僧正がこちらに近寄ってくれて壇の上から「遠くからご苦労様です。」と一声かけていただいて大満足です。
こうして本日のメインでありました特別祈祷をさせて戴いて一年間の無事と商売繁盛のお願いをして参りました。
お経時間は15分ぐらいなのですが、凛とした空気に囲まれたこの山深い御真殿での御祈祷は心の殻が溶ける気持ちもしますし、一年間の御利益を戴けたような気持ちにさせられるのです。
こうして大雄山を後にしてから、大雄山駅の脇のお店で昼食です。
この昼食も値段も安くておいしい料理が食べられるので最近はいつもこのお店にしています。
今回も海の幸いっぱいの料理を戴いてここでも大満足です。
この食事位からお客様のお電話が入り始めました。
今日は、お電話が午前中は無くてやっぱりこういう日があるからこの道了尊へのお参りすることが出来るのです。
道了様での特別祈祷もさせて貰い、昼食も大変おいしい料理を戴けたし願っても叶ってもない一日でした。
本日も、夕方の予約は入っていますが時間もありますので安全運転で下柚木のペット霊園まで帰って通常の業務に帰りましたが、これで又一年間無事に大過なく過ごす事が出来れば幸いです。