「ここでお客様から箸渡しの方法が違うよ。」と言われました。
通常今まで行なってきた方法は、「二人で一つのお骨を持って骨壷に入れる方法」でしたがお客様の言うお骨上げの方法は、違っていました。
お客様は、「みんなで箸を持って最初の人がお骨を摘まんでから次に並んだ人に遺骨を箸で摘まませて順送りに渡して行って最後の人が骨壺に入れる」と言う方法でした。
この方法は、私は知りませんでしたのでお客様がこの方法が正しいと言うのでそのようにして貰いました。
お客様は、「これで良いんです。」とおっしゃって満足顔でした。
この方法は、分からないのでチョッと調べてみる事にしましたら、下記のような記述がありましたので、並べて記載したいと思います。
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箸渡しの意味(箸渡しとは)
- 箸渡しとは、拾骨の作法で、骨上げの際に箸でつまんだ遺骨を、順に渡して骨壺に収めることです。
- 二人同時に一つの骨を箸でつまむようにして行うこともあります。
- 男女でペアになり、男性が左を、女性が右を同時に拾い上げるという方法。
- 宗旨宗派によっては、火葬場職員に任せて、箸渡しを行わないこともあります。
この世とあの世の間には三途の川があり、その橋渡しをするという意味があり、橋と箸が同音であることに由来があります。無事に渡ってほしいという気持ちを込めて行います。
食事をする際のマナーとしては、
嫌い箸、忌み箸という考え方があり、箸渡しのように、食べ物を箸で渡したり受け取ったりというマナーは、骨上げを強く連想させるため、タブーになっています。
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続いての記載は、
お骨上げは係員の指示に従って、足の方から骨箸でご遺骨を拾い上げ、喪主の持つ骨壺に収めていきます。
このとき、自分の骨箸から直接骨壺に入れてはいけません。
必ず、別の人の骨箸に渡し、箸から箸を経て骨壺に移します。これを「箸渡し」と言います。
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他にも、
「骨上げ」とは、竹の箸でご遺骨を拾って骨壷に納める儀式。
箸を用いるのは、三途の川の「箸渡し」をするという意味を込めたものです。
骨上げは二人一組で行うのが基本。
喪主とその次に故人の縁の深い方が一組になり、その他の方も故人と縁が深い順に組みます。
- 二人で一つのお骨を一緒に拾って骨壷に納める作法
- 一方がお骨を拾い上げて相方に渡し、その方が骨壷に納める作法もあります。
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この様に、二人で一つのお骨を持って骨壺に入れる方法や摘まんだお骨を順繰りに他の人に渡していく方法があることが分かりました。
お客様の言っていた「みんなで箸を持って最初の人がお骨を摘まんでから次に並んだ人に遺骨を箸で摘まませて順送りに渡して行って最後の人が骨壺に入れる」と言う方法もあることが分かり大変ありがたいご示唆だったと思います。
有難うございました。