本日5件目のお客様は、厚木市からオカメインコちゃんの立会火葬にいらっしゃいました。
厚木市恩名から当園までは、国道129号をまっしぐらで車で来ると51分の距離です。お客様も予約時間の10分前にはいらっしゃっいました。まるでとても近くの人が来るように時間どうりです。
受け付けの前に、「遠くからご苦労様です。」というと「そんなに遠くはなかったです。」唯キャンセルした近くの霊園から比べれば遠かったです。
お客様は、最初近くにペット霊園に予約を入れたらしいですが、その後ホームページを検索して見つけたのが八王子下柚木ペット霊園だったそうです。
中を読んでみると当園のインコちゃんの火葬は小さなお骨まで全部残ると書いてあったので変更したそうです。
でも、チョッと半信半疑です。
火葬炉に載せてお花で飾ってお別れして、点火を見届けた後礼拝所で火葬の時間や病気の見つけ方、骨壷についての話をしている時もお骨の残るか否かの話になると疑いの眼差しで見ていました。
「安心してください。」「お骨はビックリする程よく残りますから。」と色々と具体的な火葬方法や、お骨が残らない時の話をしてからお顔つきが変わりました。
「安心して大丈夫かなぁ。」という顔つきです。
待つ事35分間で火葬は終了いたしました。通常の火葬時間は25分間ですが、今回は10分も余計に時間が掛かっています。
火葬したお骨を見て、ヤッパリです。お骨が邪魔して背中の後ろが少し黒く残っています。この黒いのを取ろうと時間が掛かったのでしょう。キットお骨が邪魔をして火が届かなかった所です。
お客様は、このお骨を見て「わー凄い。」「綺麗に火葬が出来ている。」と言っています。インコちゃんのお骨上げは、皆様椅子に座ってお骨上げをして貰っています。
訳は、小さいので顔をインコのお骨の傍に摺り寄せて覗き込むようにして見るからです。この姿勢は、とても腰が痛くなる姿勢です。お客様も私も痛くなります。ですから椅子を出して座っている位置から見ると丁度良い位置に見えます。
お客様はビックリです。頭のお骨にクチバシが確りと着いていて、その下に下顎がある火葬する前のオカメインコちゃんのお顔そのものだったからです。
翼もそのままですし足の指先の小さなお骨も固まって残っています。「足の爪を切ってやっていたから指先は良くわかります。そのままですね。」と嬉しそうです。
来た時の不安そうなお顔と正反対でとてもにこやかです。
お骨を一つずつ確認しながらお骨上げです。
火葬したお骨は、真っ白でしたが肺とお尻に色が着いていた。
頚骨の先端にある喉仏を見つけてそれを箸で取ろうとしていて、ご主人が箸を頭にぶつけてしまってクチバシと下顎から外してしまった。
でも大丈夫奥様が骨壷に上手く入れてくれました。
本当に上手かったです。下顎を最初に入れてその上に頭を載せて、クチバシをその前に綺麗にお顔そのものに置くことが出来ました。
「こんなに綺麗に頭が残るとは思いませんでした。予想以上です。」「ここに来てよかったです。」と絶賛してお帰りになった。
背骨の後ろの黒くなった燃えカスには、全く問題にはしませんでしたが、私たちはこの様な黒い燃えカスをも綺麗に取れる技術もこれから見つけて行こうと思います。
これからも精進、精進です。