年度末の今日の最終の火葬は、うさぎちゃん4歳オスの火葬でした。
その兎ちゃんで今年度も終了を致しました。
でも、そのうさぎちゃんの顎に大きな癌が火葬した時にはっきりとわかったのです。
18時30分予約のお客様でしたが、予約時間の20分前にいらっしゃいました。前のお客様がお帰りになったばかりで片づけも丁度終わった所でした。
お経も要りません。
「お年寄りが家で待っています。」と言っていましたので火葬して早くお家に連れて帰りたかったのでしょう。持参した食べ物、洋服を入れ点火を見守り火葬が始まりました。
火葬時間は、30分間で終了です。
火葬中も顎の辺りに燃えない様な大きな塊があるので少し時間を取って火葬いたしました。
終了する時も炉の中を蓋を開いて顎の辺りのお骨がすべて火葬が終了しているのを確認してから火葬を終了いたしました。
蓋を開けて良く見ると下あごの所に大きな3.5センチぐらいの大きなこぶがありビックリしました。これが最後まで燃え残った部分なんですね。
それにしても大きいです。
お客様に癌があったと聞くまでは、癌とは分からない真っ白な塊です。通常は茶黒い色の燃えカスが癌の場合は残るのですが、今回は大きな石化したお骨みたいな塊です。
お客様は、「暮れに半分手術したんですが、全部は取れませんでした。」と言っていましたが、何か悲しそうなお顔付でした。
「本格的な手術になりますと言われ、そのままにしましたが昨日まで食べていました。」「良く頑張ったんですね、ありがとうございました。」とお骨を見ながらつくづくとお話しいただきました。
お骨上げでは、お骨自体も凄く弱くて頭は崩れてしまいましたが、丁寧に骨壺に入れてこの癌のコブまで全部丁寧に入れて持帰りました。
この顎の癌がとてもお骨に影響していたのでしょうか、とても脆いお骨でしたのでお骨上げがとても辛いお骨上げでした。
全部のお骨を入れて骨壺を抱いてお帰りになりましたが、昨日まで食べていたと云うのですからとても強いうさぎちゃんだったのですね。
お客様は、うさぎちゃんの頭が崩れてしまいましたが、覚悟していたようでして確りとした足取りでお帰りになりました。お顔は最後まで看取って上げたという満足そうなお顔でした。
どうぞお家でお守りして戴けたらと思っています。
この様な劇的な大きな顎の癌のあるうさぎちゃんの火葬を最後に26期最後の火葬がすべて終了して本年度は終了いたしました、
ご本尊様に、本年最後のお経を上げてお礼をして、本年火葬したペットちゃんのご冥福を祈って終了とさせていただきました。