多摩市豊ヶ丘からいらっしゃったお客様は、お友達からの紹介のお客様でした。
お友達が皆様当園で火葬しているといっていらっしゃいました。
お友達同士で「ペットの火葬するのは何処が良い。」とか「説明を良くしてくれるのは、何処だ。」とか皆さんで話しているらしいです。
そのお客様の知り合いは、四人とも当園だそうです。
「今日は比較的空いているので。」というと「そんな事があるのですか?」と逆に言われてしまいました。
「〇〇さんの時は、一杯で翌日になった。」とか、「××さんの時は、空いているのがこの時間しかなかった。」と言っていらっしゃいました。
土日は、込み合っているって言うのが定評みたいです。
ですから、今日は比較的空いているといったらビックリしていらっしゃったのですね。
お客様は、火葬したお骨の実際を自分の目で見て確りと病気の状況などを確りと確認して見たかったらしくて、火葬したお骨をじっくり見た後色々と質問してきました。
火葬したままの形で一つもいじくらないでお客様にお見せするので、目を凝らして屈みこんでじっくり見ています。
直ぐに目に入ってくるのは、肝臓の所と腎臓の所が真っ黒になっている所です。これはステロイドを使用していたために肝臓と腎臓が悪くなってしまっているのでしょう。
その事をお客様に言うと頷いて納得していらっしゃいました。また背骨の仙骨から上に2番目の腰の所のお骨自体が真っ黒い色のお骨になっていました。
その部分のお骨が黒い色が付いていたのが他は真っ白です。誰が見てもここが悪い事はすぐ分かります。
また、リンパ腫だったと言っていましたので癌の塊は無いだろうと思って見ていると肩甲骨の下に小さな腫瘍の塊が見つかりました。
転移していたのでしょうか、肺の所の腫瘍です。
小さいけれどハッキリと分かりました。お客様もその腫瘍を見つけて「ここにも転移していたのですね。」と頷いていらっしゃいました。
お客様は、色々と質問してきます。
でも、私自身はお医者様ではありません。今までの経験上から分かるものと分からないものもあります。
私達は今までの経験から分かるものだけを説明させて頂いています。間違っているかもしれません。でも毎日何回も火葬してその説明をしたりお客様から病状を聞きながらお骨を見ていると色々と分かってくるのです。
以前お医者様の犬の火葬をしたときがあります。
その時には色々とお客様からその病状を説明して戴きながらお骨を確りと見ながら病状を確認したことがあります。
その時も私たちの今までの経験上からのお骨の説明をさせて戴きましたが、お医者様のお客様も頷いて「良く分かるんですね。」と言われたこともありました。
又、同じ病状のペットちゃんを連続して火葬する時もあります。そうすると病気とお骨の状況が同じなので「やっぱり。」と確認できることが多々あります。
この様な経験から私たちはお客様に説明をしていますが、お医者様でもありませんから確かな事は言えませんが、今までの経験から得た知識を使って説明しています。
お客様にも「お医者様ではないのでハッキリを言えませんが、今までの経験上から判断すると〇〇だろうと思います。」と助言みたいな形で説明をさせて戴いています。
お客様は、私たちの説明を聞いて今までのそのペットちゃんの病状と照らし合わせて「そうなの〇〇が悪かったの。」と病状を説明してくれるので、今までの経験と合致するのです。
この様な説明が出来るのは、火葬しながらもお骨を一つも弄らずに火葬しているからです。いじくらないといっても火葬を開始してからすぐは、ペットちゃんが火葬炉の中で動きます。
火から遠ざかってしまうペットや、火の出口に頭を押し付けて火を消してしまうペットもいます。その場合は、ペットを元の状況に戻す為鉄棒を使って動かす場合はありますが、体勢が確りと固定されてくるとそのままで火葬を終了するようにしています。
どうしても微調整が必要な時には、ペットをいじらずにそのペットの下に敷いている網をずらしてやって微調整をしています。
この様なそのままの形で火葬を終了して、そのままの形でお客様の元に運びますのでペットの悪い所が確りと残っていてお客様たち自身の目で見ていただけるのです。
この様な火葬方法が評判になっているのですね。
今回もお客様の思ていたような火葬が出来たようでお客様もとても満足して表情をしていらっしゃいました。
この様ないじらないで火葬する事に依って毎回、毎回色んな事情に出会いますので、その都度勉強をさせて戴いています。