青梅市の今寺のお客様ですから本社から10分位で到着できる所です。
自宅の庭で火葬できるという、とても条件のいい場所での火葬です。
チョッ気になるのは、体重が8.5キロとこの火葬車で火葬するには少し大きめな事です。
お客様のご自宅に着いて、犬ちゃんを拝見して通常の柴犬より太っていることが確認できました。
こう言うときは、当園の独自の技術のS火葬がとても威力を発揮いたします。
準備を確りとして火葬に取り掛かりました。
当然、火葬する前にはご葬儀をしてからです。
この8.5キロの犬ちゃんは、この560型の火葬炉での火葬はかなり大物です。
以前は、全てこの560方の小型の火葬炉で火葬していたのですが、今は10キロまでに限定います。
10キロ未満でも、チョッと脂の載っているペットは、もう大型車で火葬していますので、中々この様に小太りで、10キロ未満はこの火葬炉では火葬する機会が最近は少ないです。
火葬炉の受け皿の上に載せるともう可也いっぱいです。
お花や食べ物を入れてお別れして点火を見届けていただきました。
火葬が始めてから少しの間は、火葬炉を皆さんじっと見ていらっしゃいました。
お別れをして、最愛の犬ちゃんが荼毘に伏されていく様を見ていたいのでしょう。
暫くは、皆さんじっと見ていたのですが、火葬時間が1時間ちょっと掛かると聞いて「家の中で待っていますので。」と言って家の中に戻っていきました。
本日は、雨交じりの天気で移動火葬では雨に濡れてしまうので大変ですが、お客様のお庭に車を入れてチョッと広めの玄関の庇がありますので、そこでお骨上げをすることができます。
火葬している私も、お客様が退席してからその庇をお借りして雨の待避場所にさせて戴きました。8.5キロですから火葬の燃え具合を常に気を使う事になります。
燃え過ぎてしまうと、黒煙などが出てくる可能性もありますし、少しでも煙が出ると臭いの心配もあります。その様な事を気に掛けながら火葬をしていますが、このS火葬って技術は本当に威力がありますね。
全く心配ない状況で火葬が出来ていきます。
自分たちが考えだして作った火葬方法ですが、この様な犬ちゃんを火葬するたびにこの威力を感じるのです。
このS火葬のお蔭で、火葬も至極順調です。
唯、8.5キロですから、時間が掛かります。火葬を促進するために高燃焼の火葬をずっと継続しています。
それでも、火葬終了までの時間は75分掛かりました。
柴犬は、筋肉質で火葬は楽な犬ですが火葬するのには時間が掛かります。
お客様も、1時間が経過してから家から出て来てくれました。
火葬も最終状況の来ていますが、チョッとお骨の燃え具合に違和感がありました。
それは、腰の辺りに燃えない2cm位の塊があるのです、他のお骨は綺麗に燃え尽くしているのですが、その部分の為に時間を5分長くしてみました。
通常の燃え残りですと、この5分間ぐらいで形が変化してくるのですが、全く変わりません。
これは、「燃え残りではない。」と判断して火葬を終了しました。
炉を開けて分かったのですが、ウンチの燃えカスでした。
お客様も、火葬を開ける所から見ていらっしゃいましたが、「炉を開ける時熱いですからチョッと離れてください。」と言って離れて貰いました。
「それでも、熱いですね。」とおっしゃっています。
それも、その筈、炉の中の温度は開ける時でも900℃を超えていました。
700℃台になるまで、少し時間を空けてから炉の中の受皿を引き出しました。
高い温度で受皿を引き出すと鉄が柔らかくなっているので曲がってしまいます。その為800℃を下回ってから引き出しています。
受皿の上の炉台の所から、網のそのまま入る大きなトレーに載せ替えてお客様に見て貰いますた。「こんなになっているの。」「小さくなっちゃったね。」「この小さな骨は?」と質問がどんどん出てきます。
お客様も、そのままの形で見る事が出来て興奮しています。
肺周りに小さな腫瘍がありましたが、歯綺麗で喉仏や足の指が真っ白で喜んでいました。
柴犬はお顔が大きいので5寸の骨壺になりました。
確りと皆様でお骨上げをして綺麗に骨壺に入れる事が出来ました。
今日は、出足から大きなペットの火葬でしたが、お客様の満足したお顔に接する事が出来て次の火葬するペット霊園に向かいました。