八王子市の別所からお越しのお客様でした。
近くだったから「時間どうりかな?」と思っていましたら、時間より30分も前に到着していただき、10分ほど待ってもらいました。
そのお客様が、ご葬儀の終わる時とお帰りになる時に「ご丁寧にして戴いて有難うございました。」と深々と頭を下げてくれました。
受付を終了する時に、こちらから「お経がご希望でしたらいたしますが。」と言うと「お願いできますか?」と丁寧にお答えいただきました。
「私、僧名を持っているんですよ。」と答えると「それじゃあ、是非お願いします。」とすっかりお願いしたい。という気持ちを顕わにしてお願いされました。
ペットちゃんを礼拝所の所に安置して、その前でお経をご仏壇に向って行ないます。
今回も、その様な方式でお経を読まさせていただきました。
大変神妙なお顔でお経を聞いていらっしゃいました。また、ご焼香はお線香を上げた後、合掌して拝んでいる時間も可也な掛かったです。
キッと、亡くなったミニチュアダックスちゃんに語りかけていたのでしょうね。
目をつぶって体を少し前のめりにして手を会わせていらっしゃいます、
大切な家族を亡くしたようなとても神妙に拝んでいます。
通常の二人分ぐらいの時間が掛かったかとおもいますが、本当にジッと手を合わせているのを見て「とても大切な家族を亡くしてしまった。」と言う感じです。
ご葬儀が終わって「以上でお葬式は終了いたしました。」と言うと頭を深々と下げて「ご丁寧にしていただき有難うございました。」ととても感謝している感じに取れる頭の下げ方です。
火葬炉に持参した百合のお花を載を載せて、摘み取って来た霊園に咲いているノーセンカズラやマリーゴールドなどのお花も一緒に載せてお別れです。
「火葬スタッフが、点火をさせて頂きました。」との声と同時に皆さん頭を下げて煙突を拝みました。煙突をずっと凝視しています。
こちらが、「有難うございました。」と言ってお顔を元に戻しました。
火葬時間の説明やら火葬後の流れを説明して、礼拝所でお待ちいただきました。
火葬時間は、40分間掛かりました。
最近、火葬時間が少しずつ伸びています。
もう、火葬炉の吹き出し口の器具を取り替えて3年から4年経ちますのでもしかすると交換する時期かもしれません。
お客様は、火葬中はジッとして礼拝所でお休みいただきました。
火葬したお骨をお客様にお見せするとジッとお骨を見つめたいます。
お客様が「腎不全」と死亡原因を書きましたが、その腎臓の所に小さいけれど5ミリ程の腫瘍が二つありました。お客様は、「腎臓が悪いと聞いていましたが、こんなのがあったんですか。」とビックリしていらっしゃいます。
お客様は、粉骨がご希望でしたので霊園の大きめな骨壷を用意してそれに自分達でお骨上げして、入れてもらいました。
この猫ちゃんは17歳の三毛猫ちゃんです。
三毛猫ちゃんでは可也の高齢です。
でも、お骨はとても若くて網にいっぱい付いてしまいました。老衰の猫ちゃんのお骨は、網にくっ付かないのですが、まだ若いお骨みたいに網にいっぱい付いています。
これは、とてもお骨自体は若い証拠です。残念ながら腎臓に腫瘍があって亡くなってしまったと思われますが、それがなければ20歳はおろかモット生きていてくれたのかもしれません。
でも、残念です。
お客様は、淡々としてお骨上げをして終了いたしました。
「これから、粉骨作業に入ります。」と言って最後に骨壷をお渡しして中の猫ちゃんを目に焼き付けてもらいました。
粉骨作業は10分で終了。
2寸の骨壷に8分目位の量でした。
通常チャトラちゃんは、もう少し大きい猫ちゃんなんですが、今回は普通の猫ちゃんと同じお骨の量でした。
唯、粉骨パウダーにしたお骨は、本当に真っ白でとても綺麗でした。
2寸の骨壷に入ったお骨を確認してもらって持ち帰っていただきました。
「暫く、置いてからお庭に散骨してやろうと思っています。」と言ってから、こちらに確りと向きを変えて深々とお辞儀をして「ご丁寧にして戴いて有難うございました。」と葬儀が終わったときと同じお言葉を戴きました。
お客様は、とてもご満足していらっしゃる証拠かも知れません。
私達も、このように改まって深々と頭を下げられると悪い気はしません。
それより、お客様が思った通り。いや、それ以上の満足していらっしゃることなんでしょう。本当にこちらとしても「有難い。」と感謝したペットの火葬でした。