朝一番のお客様は、川崎市中原区からいらっしゃったロシア陸ガメの立会火葬のお客様でした。
16号での車両故障の為の渋滞が酷くて、私達が霊園に着く前に南陽台の交番の所からお電話を受けました。道に迷ってしまったらしいので、電話でご案内しておきました所、私達が到着するときに霊園のチョッと上を歩いていて戻ってくる所でした。
「『ココかなぁ。』と思いながら通り過ぎてしまいました。」と言っていましたが、わざわざ川崎市中原区からお越しいただきとても感謝したいます。
小さなリクガメちゃんでした。
体重は、500g。でもとても甲羅が素晴らしいロシア陸ガメちゃんでした。
「この子は、ベランダでいつもの通り日光浴をさせていたのですが。」と寂しそうなお顔でおっしゃっていました。「昨年の夏の暑さでも大丈夫だったんですが。」ともおっしゃっていました。
お葬式、火葬炉でのお別れも優しさが溢れていらっしゃいます。
特に、「お葬式から始めさせて戴きます。」というと「お葬式もしてもらえるんですか。」
「お経もサービスで上げられますが。」というと丸くして「お願いします。」と恐縮していらっしゃいました。
火葬炉では、千羽鶴を数匹入れて、食べ物、霊園のお花でいっぱいに飾ってお別れです。
火葬時間は、35分間でした。
火葬したお骨も、綺麗に確りと残っていました。
特に、頭のお骨はチョッと首を引っ込めた場所の所で綺麗に頭の形が保々完全に残っていました。
亀の火葬で、体の悪い所は甲羅を除けてみないと分りません。
今回も、お骨の上にのっている甲羅を骨壷に入れてみると確りとわかりました。
亀ちゃんの肝臓部分の所が赤茶けた燃えきった痕が下の甲羅に確りと付いていました。「ここですね。肝臓だと思います。」というと「そうだったの。」
お客様は頷いていらっしゃいました。
「熱中症だとばかり思っていました。」「肝臓が悪かったんですね。」と。
甲羅を骨壷に先に入れてしまってからその上に頭のお骨から左右の手足、真ん中に背骨と尻尾を入れてお骨上げが完了です。
「このお骨をどうしようかしら。」「ずっと持ち歩いた方が良いか。それともこちらの共同墓地へ埋葬したほうが良いか。考えます。」と言ってお帰りになりました。
川崎市中原区からは南武線で分倍河原から京王線で北野駅までの行程ですが、時間的には1時間30分ぐらいです。
そんなに遠くではないので、お客様は埋葬に来るかも知れません。
綺麗にお花いっぱいにしてお待ちしていたいと思っています。