最近ペット火葬の時間が、以前より掛かっています。
通常に火葬している状況で、燃え方はあまり感じないのですが、最後のお骨を燃やしている時に燃え残りの部分の燃え方がとても遅いのです。
猫ちゃんの火葬を例に取ると、今までは3キロ位の標準的な猫ちゃんですと35分ぐらいで綺麗に火葬が終わったのですが、今は40分が通常です。
チョッと手間取ると45分ぐらいの時間が掛かっているのが現状です。
「何処がおかしいのかなぁ。」と思って最近ずっと考えていましたが、もしかすると「吹き出し口が詰まってしまっているのでは?」
と思うようになりました。
そこで、炉のメーカーに相談してみました。
「如何もボイラーの吹き出し口が詰まっている様なのですが、掃除するには如何すれば良いですか?」と聞くと「如何したの?」と逆に質問されてしまいました。
そこで、最近の火葬時間が長くなってきているので一次火葬炉のボイラーについている吹き出し口がおかしいのでは?」と話すと「それでその部分を掃除しようと考えましたか。」
メーカーの話では、「吹き出し口は掃除するより新しいものを購入して取り替えた方が良いですよ。」との事です。
でも、以前のメーカーに一度今使っている吹き出し口を取り寄せた所凄く高かったのを思い出していましたので、「高いでしょう?」と聞くと「数千円ですよ。」
あれ、以前のメーカーの金額は25,000円だったのを思い出していました所、今のメーカーの社長の話ではとても安い金額を提示されたのです。
これが普通でしたらとても助かります。
早速吹き出し口のノズルチップを交換することにして1次と2次の分を二つ送ってもらうことになりました。
ノズルチップを交換すると火葬炉の火の勢いや吹き出し口の色々な部分を弄くるので火の噴出し方が違ってきます。
今回も、バーナーを取り出して、付属部品を取り外してノズルチップを交換しました。
未だノズルチップを新しくして4年弱ですからそれ程でもないと思っていましたが、火葬した頭数はこの4年間の方が前の8年間より多いのかも知れません。
バーナーの付属部品を外していてそこに熱で腐食した鉄を見ると一目瞭然でした。
綺麗にワイヤーブラシでその腐食したさび状の物を取り除いてはめ込みましたが30分ぐらいの時間で終了いたしました。
火葬の一番は、9キロの柴犬の雑種犬でした。
そこで、点火してから直ぐに消えてしまうのです。
「あれ!」「ノズルチップの取替えでもしかすると大失敗したのでは?」と不安がよぎります。
お客様は後で受取に来るといってお帰りになっているのでチョッと楽な気持ちですが、何回やっても燃焼は始まるのですが、すぐに火が消えてしまいます。
もしかすると、「今回の柴犬ちゃんは大きいので頭で吹き出し口を塞いでいるのでは?」と思って火葬炉を開けて確認すると案の定頭の部分で吹き出し口を塞いでいました。
犬ちゃんの頭をそこからずらして火葬を再開すると今度は、火も消えないで火葬を開始する事が出来ました。
「ああ、良かった。」「ノズルチップの入れ方の間違えでは無くて。」と胸を撫ぜて火葬を再開です。火の勢いも今までの古いノズルチップより格段強く感じられます。
9キロの柴犬は、70分間で終了するとこが出来ました。
「新たなノズルチップに交換してどの位かそう時間が早くなるのか?」「極小動物の火葬での火の勢いによる火葬が上手く行くか?」の問題はありますが、また新たなスタートが切れた気持ちでいます。
お客様に、お待たせする時間も短縮してくれたら幸いです。