今日火葬した犬ちゃんは、15歳で6キロのアメリカンコッカスパニュルちゃんでした。
火葬する為には、一端どの位の犬ちゃんだか目で見て確かめる必要があります。一見した所はとても小さく見えたのですが、顔つきはとても可愛いくて近年にない位の素晴らしいアメリカンコッカスパニュルちゃんでした。
この子は、立会火葬をした後共同墓地へご自分達で埋葬する予定の犬ちゃんです。
ダンボールから出して火葬炉に載せてみると、小さく見えたのはお顔が小さかったせいでやっぱり6キロのアメリカンコッカスパニュエルちゃんでした。
でもお腹が極端にへこんでいるのが気になりました。
お客様は、ひまわりのお花も他のお花と一緒に持ってきましたので、ひまわりだけ犬ちゃんに当らない離れた場所に置いて貰ってお花で飾り付けを行ないました。
ひまわりは、種の部分が精力があるのでしょうか、犬ちゃんの所に置くとお薬の色と同じ青い色が種の部分で残ってしまいます。
そうすると、この青いのはお薬で青いのかひまわりの種で青いのか分らなくなってしまうから離してもらっています。
アメリカンコッカスパニュエルちゃんの火葬での特徴は、火葬し始めのときにあの長いお耳が寝かせて垂れていたのが火に当たると一番先にその耳が持ち上がって火の方に向っていくのです。
暫く、耳が燃え始めるのを待って他の部分に火がついてきます。
大きな耳ですから動くのも分りますし、火をさえぎるのも良く分ります。
それが終わってから、他の部分に火が回ってくるのです。
今回も6キロのアメリカンコッカスパニュエルちゃんを560型の火葬炉で火葬するのですから当然S火葬の準備をしています。
S火葬ですから、始めの燃えつきはとても悪い状態から始まります。
これがS火葬の特徴です。
始めの脂分が出てくるのをS火葬で燃えにくい状態にして、燃え上がるのを防ぐのです。
このお陰で全く順調に脂分の多い犬ちゃんの火葬も安心して順調に火葬する事が出来るのです。
今回のアメリカンコッカスパニュエルちゃんも、火葬時間は45分で火葬が終了する事ができました。火葬したお骨を見てビックリです。
肝臓の所に大きな肝硬変の塊がありました。
肝臓の丈夫には腫瘍の固まりもありました。通りで火葬中に肩甲骨の下の方に燃えない塊がありその塊が燃え尽きているのを確認して火葬を終了させました。
この肝硬変などの固まりは、完全に燃え尽きているか如何かをしっかりと確認してから終了しないと未だ燃え残っている場合が多々あります。
火葬し始めた頃は、火葬が終了できたと思って炉の蓋を開けて受け皿を引き出してみたら未だこの肝硬変の部分が燃え尽きていなくてもう一度火葬炉に入れて火葬した経験もあります。
今回のアメリカンコッカスパニュエルちゃんをお客様の元に運んで、「ここに大きな肝硬変の痕があります。」と言うとびっくりしていました。
お客様は、腎不全と思っていましたので。
肝硬変は、豆炭を燃やして燃え残ったような丸い塊が確りと残っています。
お客様もこの現実を確りと認識してお骨上げも終了いたしました。
共同墓地への埋葬も丁寧に共同墓地へ埋葬してから塔婆を立ててお帰りです。
「この共同墓地へのお参りはいつ来ても良いですか?」と質問がありましたが、「いつでも大丈夫ですのでご自分のお時間でいらっしゃってください。」と説明をさせて頂きました。
とても穏やかなご家族の皆様でした。
ともて可愛いアメリカンコッカスパニュエルを亡くしてしまってとても寂しいとは思いますが、その時はいつでもお参りに来てください。