連れていらっしゃった猫ちゃんは、真っ白い毛並みのとても綺麗な猫ちゃんでした。
種類はラグドールで8ヶ月の猫ちゃんです。
ラグドールってとても気品のある猫ちゃんですよね。
ふわふわした被毛と、気品あふれる動き、穏やかな性格などが人気のラグドールは、白いペルシャとシールポイントのバーマンの仔がバーミーズと掛け合わされて生まれたと考えられている。
やや釣り上がったサファイヤブルーの瞳が綺麗ですね。
抱き心地がよく、しっかりとしたボディを覆う被毛はふわふわとしたシルキーな手触りをしています。
今は中型に分類されていますが、以前は大型に分類されているだけあって身体的に成長しきるのに3〜4年掛かるのが普通です。【引用】http://peco-japan.com/9520
と書いてありました。
でも、このラグドールの死因がFIPなんです。
ワクチンもなく、有効な治療法もないこのFIPってとても恐ろしい病気です。
チョッと調べてみると
コロナウイルスが原因で、腹膜炎や腸炎を起こし、一度発病すると死亡率が高い病気。と書いてありました。1頭飼いより多頭飼い、雑種猫より純血種猫の方が感染しやすいことが知られています。
6か月から3歳の猫に多くみられ、全体的な統計によれば、1〜5%の発病率だとか。【感 染】
感染経路についてはまだはっきりと解明されていません。母猫の胎盤や母乳からではなく、感染猫の排泄物や食器、グルーミング、ケンカなどから感染するようですが、猫の腸内で変化してコロナウイルスになるので、猫同士の接触による感染はないというものもあります。
感染したらどうなる?
若い猫では数日から数週間で発病がみられることもありますが、ほとんどの猫は感染しても発症しませんが、何かの要因で、一部の猫だけが発症するようです。(他の病気、栄養不良、妊娠、ケンカなどの外傷、免疫の低下など様々なストレスが影響しているのでしょう)
経過は1〜16週間位ですが、ウエットタイプよりドライタイプの方が長いとされています。【症 状】
初期は、元気や食欲が減ったり、痩せてきたり、発熱(39度以上の慢性の発熱)がある。
腹水や胸水が溜まるウエットタイプ(滲出型)と、神経・眼・腎臓・肝臓等が冒され、体内に液体が留まらないドライタイプ(非滲出型)の2つがあり、ウエットタイプが多いようです。ウエットタイプは、脱水や貧血などが見られ、黄疸、嘔吐や下痢や便秘を繰り返すこともあります。 腹部が大きくなったり、胸水が溜まることにより呼吸困難を起こすこともあります。
ドライタイプは、腎臓や肝臓の障害、神経症状(てんかん、性格の変化、異常な行動、歩行困難、感覚麻痺、排泄の麻痺、顔面神経の麻痺など)、眼の障害がよくみられます。
中間型もみられることもあります。【検 査】
血液検査(抗体検査)でウイルスの有無を調べます。
発病は抗体の有無と関係がないようで、低い抗体価でも発病する場合もあり、高い抗体価でも発病しない場合もあるのです。ただ、極端に高い抗体価の場合は、注意が必要。【治 療】
症状を和らげる対処療法が主体となります。ステロイド剤と抗生物質を用いた治療や、免疫抑制剤を使用するなどですが、まだ解明されていない点が多いので、治療が難しいとされています。特に貧血と衰弱が進み、神経症状が出てくると悪いでしょう。感染したからといってすぐに発病するわけではありませんが、体が弱っている時や他の病気にかかっている時などは、他の猫と接触しないように注意するといいでしょう。
【予 防】
ワクチンはありません。(アメリカではあるようですが、効果は確実ではないようです)
確実に予防できる手段は、発病率が不確定なので難しいようです。ウイルス自体の感染力は弱く、消毒薬(薄めた塩素系漂白剤など)が有効。
他の猫との接触に注意し、室内で育てる。食器・トイレ等も注意が必要。ストレスをかけない、検査する、多頭飼いをさけるなどで発病をさけるようにする。
感染の確認された猫は他の猫との接触をさける。
【引用】http://ww3.tiki.ne.jp/~nsasax/pet/medical/FIP.html
この子も8ヶ月と言っていましたが、6ヶ月から3歳までの猫ちゃんに多いそうです。
とても可愛がっていたようすが、礼拝所でのお葬式や火葬炉でのお別れで良く分りました。火葬したお骨は、真っ白でしたが、お腹の所にお薬の痕がいっぱいありました。歯周病でお鼻の前が取れてしました。
持帰り火葬でしたので、スタッフが拾って骨壷に入れてお渡しいたしました。
お客様方は、骨壷の中を見て真っ白なお骨にニッコリと笑顔で受け取ってお帰りになりました。
とても、可愛い真っ白なラグドール猫ちゃんの火葬でした。