日本猫の火葬でした。
火葬したお骨に、腫瘍の痕が残ることは良くあります。老衰の3匹に一匹はこの腫瘍があります。
私たちはお医者さんではないので確りは分かりませんが、癌で亡くなりましたというペットちゃんの火葬をしょっちゅうやっていますので、その形や色合いから癌だろうと分かるようになってきました。
今回の猫ちゃんの火葬も申込時に癌で亡くなりましたと書いてありました。
この猫ちゃんの火葬は35分で終了しました。お客様には個別一任火葬でしたが今日は時間があるので待っていて貰いました。
火葬したお骨は真っ白で凄く綺麗でした。個別一任火葬では火葬したお骨はスタッフが骨壺に収骨してからお客様にお渡しいたします。
待っていてもらう時と後で受け取りに来て貰う時とこちらでお届けする時の3種類ありますが、通常は受け取りに来園してもらいます。
ですから、火葬したお骨は骨壺に入った状態でお客様にお見せいたしますが、火葬した形のままの姿をお見せすると言うことは極まれなことです。
今回は、余りに癌が大きいのと石化していたので火葬した形の儘で見てもらいました。
顎の辺りに直径3cm位の凄く大きな癌がありました。
お客様も見た瞬間に「この癌がこの子を死亡させた張本人です。にっくき癌め!」と言っていました。
それにしても顎の中に食い込んで右側の顎の骨も半分ぐらいなくなしてしまった用で左側の顎の骨はあるのですが、癌が食い込んでいる右側は半分顎の骨がありません。
石化しているので、通常は赤黒くて少し紫がかっている塊ですが、今回の癌は真っ白で周りにボツボツがあり通常と違いますが、時々この種類の癌も見ることがあります。
お客様も「これが癌です。」と言っていたので間違いがないと思います。
それにしても大きな癌でした。こんなに大きな癌は初めて見ました。こんなに大きくなってはお医者さんも手の施しようもないと言ったそうですが、納得できます。
でも、喉仏も肩甲骨も背骨も尾てい骨、骨盤、足の骨、指の骨、尻尾の骨と本当に真っ白で綺麗に揃っていました。お客様はお骨の説明をしているときに慈愛に満ちた目で見ながら説明を聞いていて、その姿がこの子に対する愛情の表れだと感じました。
どうぞ、安らかにお眠りください。天国で永久の永眠することをお祈りしています。