「ペットの火葬は他で遣りましたが、粉骨パウダーにして下さい。」と粉骨の依頼の電話が入りました。
当日は、朝から非常に込み合っていましたが、リピーターの方からの依頼でしたので快く受諾致しました。
気の早い方で、予約時間の1時間チョッと前に到着致しました。他のお客様が待っていましたがそのお客様にも待っていただく事になりました。
順番が来て受付の時にペットの体重や犬種と持参した骨壷の違いに気がつきましたが、お客様の持参した骨壷を粉骨パウダーにすれば良いのでそれ以上の質問はしませんでした。
粉骨方法のお尋ねをしたときに、骨壷の中に喉仏や犬歯を取っておきそれを別に持ち帰りたいとのご依頼がありました。
テープで貼り付けてある骨壷を開けて中を見てみるとお骨じたいは大型犬のお骨でしたが頭のお骨から各部署のお骨がチョッとずつしか入っていません。
2/3のお骨が何処かにいってしまっています。
お客様にこの骨壷に入るだけでいいですと言ったんですか?と聞くと「何でそんなことを言うのですか。」「私はそんな事を言っていません。」「大切なペットのお骨ですから全部持ち帰れたと思っていました。」
こんな返事が帰って来ました。
余計なことを言わない方が良いか現実をいった方が良いか迷いましたが、お客様の立場に立ったらいった方が良いと思って実は、と切り出しました。
お骨が1/3位しかありません。その事を具体的に説明するとお客様が憤慨してしまいました。
あるだけのお骨をパウダー状態にして持ち帰るとのことをおっしゃっていましたが、お客様のお顔は悔しそうでした。
かなり前の火葬だと言っていましたが、お客様の了解も取らずにお骨を捨ててしまう事って実際にあるんですね。ビックリしました。
粉骨したお骨も火葬の仕方が悪くて色も灰色でした。
この体験を通してお客様の求めている事をしっかりと把握してお客様のご希望を叶えることが大切だと心に戒めてこれからも今以上にお客様の為を貫いて行きたいと思っています。