ハムスターの立会火葬をした時の事です。
通常通り火葬炉にハムちゃんを載せて、周りをお花でいっぱいにしました。
今回も、いつもやっているお布団を敷いた火葬方法です。
他ではやっていませんが、これがハムちゃんやインコちゃん等の小さなペットちゃんのお骨をしっかり残す火葬の秘密のやり方です。
ここでは、この細かい火葬方法は書きません。秘密だからです。
火葬時間は25分で終了しました。
火葬をあけていつものように全てのお骨がしっかりと残っています。とくに通常の部分は真っ白でとてもきれいでした。
でも、お腹の所に1センチぐらいの大きさの青っぽい色がついた塊が2つありました。
ちょっと触ってみると中は黒い茶色でした。これは腫瘍の典型的な色合いです。
周りに付いている青い色はお薬の色です、中のこげ茶色の塊は腫瘍の塊です。
いつも見ているので良くわかります。
死亡原因は不明でしたが、実際は悪性の腫瘍でいわゆる癌だろうと思います。
病気はさておき、お骨の説明をさせてもらおうと頭の下の脛骨の所を良く見てみると、のど仏とその下に脛骨から背骨が1センチぐらい繋がっていました。
箸で摘まんでみてもその塊は離れません。
見るからにのど仏を頂点にお骨が繋がっているので、のど仏が立っているようにみえました。
ハムスターを始め、極小動物の火葬はかなりの回数をしていますが、こんなのは初めてです。
凄いですね。
ハムスターののど仏を見つけるだけで大変なのが、そののど仏を頂点にしてお骨がしっかりと繋がっているのですから。
お客さまも大興奮です。
「こんなに小さなのど仏。」「始めてみました。」「繋がっていますね。」と喜んでいました。
「少しは残ってくれると思っていましたが、こんなにいっぱいお骨がしっかりと残ってのど仏まであるなんて考えてもいませんでした。」
「ここに来てよかったです。」
当園で完成した極小動物の火葬方法を使いきれいに火葬ができてお客様が喜んでくれたことに喜びを感じます。
でも、こんなにのど仏が立っているのを見るのは初めてのことでした。