ペットの火葬を格安でするためには内部のコストダウンが必要です。
今回は火葬炉の受け皿の寿命を長くするために行った、補強について書いてみます。これで通常の受け皿に対して見た目も奇麗で3倍ぐらいの使用に耐えられるようになります。
受け皿は、ペット火葬に欠かせない縁の下の力持ちの大切な役割を果たしています。その受け皿を今までの経緯を踏まえてどの様に長持するように補強をしたかについて書きました。
この作業は時間がある時に行う事にしていますので、今日みたいな朝一番で火葬がありその後次の火葬まで時間のある時に行います。
その為に、使う材料は事前に準備をしておき時間が出来た時に実際の作業に取り掛かります。
火葬炉のメーカで受け皿自体は購入するのですが、それに50ミリの等辺アングルを溶接して剛性を強くします。
以前は、受け皿の寿命を延ばすには底板の補強が第一でしたが、ガラス繊維のインソールマットを敷いて火葬するようになってからは、底板の傷みが全然なくなったので受け皿の枠の部分の補強をすることが第一になっています。
底板が傷まなくなったので、次に傷んで来たのは長辺方向の枠の立ち上がり部分です。この部分が開いてきて火葬炉の中で受け皿が引っ張り出せない状態になってしまいます。
また、受け皿がしなってきたり、捻れて来たりしてしまうので見た目も非常に悪くなります。以前は平板の4.5ミリを2まい立ち上がりの枠に添えて溶接をしていました。平板を使って補強をして捻れやしなりを防止していました。
2枚添わせると重量も重くなり、購入した受け皿の材質は熱で腐食しないような材料ですが、抱き合わせの為外側が普通の鉄板なので傷みが早い欠点が分かりました。その為、その改善策として断面二次モーメントと断面係数が同じ様な50ミリ厚さ4ミリの等辺アングルを使うことに致しました。
このアングルは、普通のアングルのため同じく傷みやすいので受け皿の内側に溶接して張り付ける事に致しました。外側が購入した熱に強い鉄板なので傷みずらく長持ちします。
このアングルを使うことに依って、捻れやしなりを改善することが出来ました、そして何よりも外側に開かないので受け皿のサイズも少し大きくすることが出来ました。
これで、ペットを載せている網の脇の隙間が大きくなりましたので、ペットに触らずに網自体を動かす事に依り火葬がより以上綺麗に出来るようになりました。
溶接自体も知り合いの火葬炉修理メーカーからこの受け皿の板に良く合う溶接棒も購入することも出来ましたので、溶接しやすい上に溶接した所が熱によるヒズミや溶接の剥がれが無くなってより以上受け皿の寿命が延びてくれると思います。
この様に、自分たちで火葬に必要な設備を修繕したり補強したりして原価の低減をしています。その事に依って質の高い火葬を提供させて頂きながら、安価な大衆料金でお客様のご期待に答えることが出来るようになっています。
これからも、色々な点を改善改革して遣ってまいりますので、是非ご利用ください。