昭島へシェルティーの出張火葬を致しました。
お客様の要望で、「自宅の脇で火葬をして欲しい。」という要望でした。また「子供が帰ってくるのが16時30分頃なのでそれ以降でお願いします。」との事で17時の予約でお伺いいたしました。
お客様のご自宅は住宅の密集している所で、今回の13キロのシェルティーを火葬するには軽自動車に積んである火葬炉ではチョッと無理なので、大型の火葬車で伺うことに致しました。
お宅について、やっぱりこの火葬車にして良かったと思います。
でも、シェルティーは脂が多い犬種なので注意が必要です。でもこの車の火葬炉でこれだけの設備をしている車なら全く大丈夫です。
お客様は、車が到着すると同時に家から出てきてくれて、玄関の所で事務処理をして大事なシェルティーちゃんを火葬炉に載せました。
霊園から持参したお花でシェルティーちゃんを飾り、その場でお経を上げてお葬式を行いました。最後に成仏してくださいと拝礼をしてお葬式は終了。火葬を開始いたしました。
火葬の具合は、かなり脂が多いので空気量を多くして黒煙の防止と臭い防止に努めました。
今回は、13キロの犬ちゃんではやらない火葬炉の脇の密閉度を高める工夫も行いましたので、空気量を強制的に多くしても大丈夫です。
でも、空気量を多くした場合は、火葬炉の脇からもれる場合がありますので、それも逐一チェックして火葬を行いましt。
お客様達は、火葬している車の周りでその様子を見ています。
お客様から見た火葬状況は全く問題なく推移いたしましたが、通常ならシェルティーの13キロぐらいの火葬は45分から50分で終わります。今回も50分ぐらいで火葬自体は終りましたが、このシェルティーちゃんの脂肪が多くて火葬自体が終っても脂の燃焼が止まりません。
この場合は、体からでた脂が燃え尽きるまで我慢をして待つしかありません。
綺麗なお骨になってから、10分たち20分経ち中々燃焼が終わりません。時々この様な事があるのですが20分もすれば大体終わります。
大型犬の30キロぐらいの火葬でも、火葬時間は概ね70分ですのでもうその時間になりましたが、全く脂の燃焼の具合は変わりません。
火葬開始から60分位経って、お客様に「火葬自体は終了しているのですが、体からでた脂の燃焼が終らないのでもう少し時間が掛かります。」と伝えました。
それまで、シェルティーちゃんの思い出話やエビソードを車の周りで火葬終了を待ちながら話し合っていたのですが、暫く自宅の中で待つ事になりました。
でも、お客様は出たり入ったり中々終らない火葬に気が落ち着かない様子です。
90分位経って脂の燃える量がかなり減ってきましたので、火葬炉に水を入れてその脂の燃焼を消すことにしました。
脂の燃焼した炎は無くなるのですが、そこから黒煙が火葬炉の中で出ています。この黒煙が外に漏れないように二次火葬炉に点火してその黒煙を燃やす事にしましたが、暫くしてもそのままの状態が変わりません。
このまま、火葬を終了して火葬台を外に出しますと、そこから発生する燃え残りの煙で臭いが出てしまい、ご近所に迷惑を掛けますのでこの方法は中止して再度燃焼の継続をする事に致しました。
これからは持久戦です。
この火葬炉の脂がいつ燃えきるか、それまでずっと燃焼を続ける事に致しました。
でも、中々脂の燃える炎は消えません、辛抱、辛抱で消えるまで待つしかありません。
遣っと脂の燃焼が終了して火葬が終了したのが120分を経過した時でした。
この間、お客様にはずっと待っていて頂きましたが、臭いや黒煙が出てご近所にご迷惑を掛ける事は全くありませんでした。
火葬炉を開けるときからお客様に見てもらい、全く弄くらないそのままのシェルティーちゃんの亡骸に皆様眼を見張っていました。
火葬したお骨は、真っ白でとても綺麗でしたが、肝臓か腎臓辺りのお骨が黒くなっていてこげ茶色の腫瘍の塊もありました。
「きっとここら辺が悪かったんだね。」とお客様もそのお骨の状況を理解して言っておられました。
今回の火葬で以前なら途中で、火葬炉を開けてしまって臭いを蒔き散らかしてしまったかもしれませんが、熟練度が上がった今日では、火葬炉の中で様子を見てその対処が上手くなりました。
お客様は、「随分時間が掛かるんだね。」と思ったと思いますが、綺麗な完璧な火葬が出来たと心から安堵した火葬後の心境でした。
これからも、ぺっとの種類によってはこの様に時間も掛かることがありますが、慎重に対処して行きたいと思っています。
シェルティー犬の葬儀と火葬 のぺーじへ。
昭島市でのペット火葬