ミニチュアダックスの火葬で悲痛な叫び声を聞きました。火葬を開始した途端にお客様がミニチュアダックスちゃんの名前を叫び始めました。
「呼んでるのに、なぜ答えないんだ。」「どうして答えないんだ。」「○○ちゃん。」と叫んでいます。チョッと声が大きくなってきました。
霊園に到着したのも、予約時間から30分前で霊園に入ってくるお顔が目が潤んでいるのが良く分かりました。
礼所の中でダンボールの箱の中のミニチュアダックスちゃんを何回も何回も撫ぜていました。
無宗教ですが、お経は要りません。お線香を上げてお別れをして直に火葬炉に運び、自分で持参した白と黄色のバラのお花で飾ってから霊園のお花も一緒に添えさせて頂きました。
何回も何回も擦ってから「お願いします。」と言って火葬炉の傍を離れました。
蓋を閉めて火葬が始まって直にお客様が堪え切れずに叫び始めたのです。
誰もその叫びを止めようとしませんでした。
それだけ気迫があり、心の中から出てきた叫び声だったからです。
火葬時間は40分で終了いたしました。
真っ白でしたが、「肝臓と腎臓の黒くなった悪いお骨は要りません。」との事なので別に収骨して共同墓地へ埋葬を致しました。
残った良いお骨だけを骨壷に詰めてお持ち帰りになりました。
火葬後は元気になりましたが、あの叫び声からして本当に寂しくて如何しようも無かったのでしょう。
大切なペットをなくして悲しみをじっと心の中に納めてこのペット霊園まで来てのでしょうが、火葬し始めてそれが爆発してしまったようです。
最愛のものを亡くしてしまった人の極致を見てしまったような気がしています。
大切に胸の抱いてお帰りになりましたが、どうぞ早く立ち直って欲しいとお祈り申し上げます。