今日の一番の大きなペットちゃんはグレートピレニーズ40キロチョッとある立合火葬でした。
気温が一気に上がって35度を越える日が来ると途端に火葬が増えてきます。特に大型犬の火葬が顕著に多くなります。
今日も大きなペットちゃんが3件も続きました。
ラブラドールの合同火葬で9時に引き取りに行き、雑種犬16キロの個別一任火葬、そして夜にはグレートピレニーズ40キロ強の大型の火葬が続きました。
特に、グレートピレニーズの40キロは緊張する火葬です。
21時30分にご自宅に訪問して、近くの火葬場で火葬いたしました。
この位の大きさになると脂の乗り具合で火葬時間がどの位掛かるか分かりません。
通常は、個別一任火葬でお受けするのですが、ご近所の事もあり夜の火葬で時間的に自由な時間で火葬できるので立会い火葬でお受けすることにいたしました。
今回の火葬方法は、最難関のC36の火葬方法を取りました。
グレートピレニーズは大きいので火葬炉にいっぱいです。下に敷いている網から外れないように確認しながらの火葬です。
合同火葬や個別一任火葬とは違い、お客様がお骨上げをするのですから火葬した姿も大切な要因です。
その為に、火葬開始時点でのグレートピレニーズちゃんの寝姿がキッチリとしていなければなりません。そして点火してまもなく火葬炉の中で動くのできれいな形にするために抑えておくことも必要になります。
点火してから暫くして、グレートピレニーズちゃんの動きも止まって形も固まりました。これから600度台での脂の搾り出し作業に掛かります。
ペット毎により、温度が急上昇するペットやこちらの思うままになってくれるペットがありますが、今回のグレートピレニーズちゃんは2回ほど700度に達しましたが、温度を下げる方法を取りました結果上手く500度後半から700度未満の温度で脂だしも完了しました。
これから、燃焼に移りますが温度を上げるときも、徐々に温度を上げて行ってこちらの操作通りに火葬が進んでくれるか確認しながらの作業です。
今回は、その作業も思うままに進んでくれました。
このような時は、全く臭いも黒煙も出ない火葬になりますので全く心配ありません。
大体、いつもこのような思うままの火葬作業で進んでいきますが、時には急に燃え上がってしまう場合もあります。
その時は、脂の搾り出し作業が足らない場合やその脂の搾り出し作業中に温度の急上昇もある場合もあります。
その時は、温度を下げるための緊急作業を開始してその温度の急上昇を抑えて暫く500度台での脂だし作業を展開することにしてます。
このような火葬方法の仕方でここ何年間も黒煙が出るような火葬は全くなく無事な火葬が続いています。
慎重に慎重に安全を確認しながらの作業が大型犬の火葬には求められます。
私どものこの火葬炉自体が大型犬の火葬にも適している火葬炉ですが、それでも上記のような作業をしながら安全作業をしています。
今回のグレートピレニーズちゃんの火葬も安全作業を確認しながら進めてまいりました。
でも、火葬時間は120分掛かりました。
燃焼が本格的になってきますと、燃えすぎによる火柱も心配です。
特に、夜間の火葬では昼間では見えない火柱も夜にはしっかりと見えてきますので、火柱が立たないように温度調整をしながらの作業になります。
今回、強制空気の注入用に扇風機からダクトを配備して空気の強制注入設備を作りました。
そのおかげもあるのでしょうが、火柱も立たずに火葬も終了しました。
このクラスの大型犬の一番問題なのが、脂だしをした脂が火葬炉の受け皿の所に溜まってしまって最後まで残ることです。
前回のグレートピレニーズの火葬は、知り合いの業者の火葬を指導して上げたのですが、火葬炉の構造の問題もあり、脂が燃え残ってしまい6時間も掛かってしまいました。
私たちの火葬炉の構造は、この脂を燃やしやすい形にするために、火葬台と受け皿の間を開けてあります、その為に受け皿に溜まった脂分を燃焼作業中に一緒に燃やすことができるように作ってあります。
その為に、今回の火葬もお骨の周りの火葬が終了する段階で受け皿に溜まった脂分の火葬も終了していました。
120分と短い時間で火葬も終了して、お客様もお骨上げをして貰いましたが、火葬したお骨の真っ白なお骨の色と火葬炉に寝かせてままの姿に「随分綺麗に火葬出来るのですね。」とビックリしていました。
前回は、他の火葬業者で火葬してもらったと言っていましたので、その時と比較してよく分かるのでしょう。ちなみに前回はお骨を拾うことが出来なかったといっていました。
骨壷に入ったお骨を受け取って中を見たのでしょうが、今回と比べて今回の方が余程綺麗に火葬が出来ていたのではないでしょうか。
お骨の説明にも頷いて聞いていただいていましたが、「お骨上げもしっかり出来てよかった。 」とも言っていました。
このお客様が、お骨上げをしている時には、合同火葬のラブラドールとポメラニアンの火葬もしていましたが、「今も火葬しているのですか。」と聞かれ合計30キロ位の火葬をしています。と言うと。「全く臭いも煙も出ないのですね。」と感心をしていました。
今日は、8件もあり朝から夜、夜中までの火葬でしたがお客様の満足したお顔を拝見して体は疲れていますが、心に安堵の気持ちでいっぱいになりました。
グレートピレニーズの火葬 のぺーじへ。