青梅市の御岳山のお客様からお電話を頂きました。
「こちらに来て雑種犬9キロの火葬をしてください。」というお電話を頂きました。火葬する場所は、「御岳山の上に登ってくるのは無理ですから、下の駐車場で遣りたい。」とのことです。
今日は月曜日ですが、待ち合わせの滝本駅は行楽客の車で込み合っていました。駐車場入口の係りの人にここ滝本駅で御岳山のお客様と待ち合わせです。と言うと嫌な顔をされました。
駐車場の入口ですからここに車を止められたら駐車場への出入りが出来ません。こちらもその事は当然分かっているので、駐車場とは逆の登山道入口の橋の脇のところに車を止めてお客様を待つことに致しました。
少し坂になっている所なので車も傾いての駐車です。そこはガードレールがなく、脇と前が10メールも切れ落ちているのでいい気持ちはしません。
ここに駐車してビックリしたのは、この山道を御岳山の上の人達が車で降りてくることです。問う言うことは当然この山道を登っているのです。
降りて来たお客様に質問したら軽自動車の四駆の車でしたら上り下りすることが出来るそうです。
でも、この凄い坂を上ったり下ったり凄いですね。
この坂道は車が横に倒れるかと思うほど傾いています。
この坂道を通れること自体慣れなんでしょう。最初にこの坂道をこの軽自動車で上がった人は勇気があったのでしょうね。
お客様は、この坂の上に駐車場があるといっていましたが、この車ではこの坂を上ることは出来ません。ここに来るのに滝本駅までの道路を車が止まるかも知れないほどのゆっくりしたスピードで上ってきました。
止まるかと気が気ではなりませんでした。
ですから、これ以上急な坂道は登れません。お客様に話すと「じゃあ、下の平らなところで火葬をお願いします。」と言われて滝本駅から50メートルぐらい下がった所の駐車場で火葬することになりました。
止めた場所もその駐車場の中では平らなところですが、かなり傾いていました。
そこで、事務処理、火葬炉に真っ黒い雑種犬ちゃんを載せてお花で飾ってお別れです。
本来は、ここでお経のサービスが出来るのですが、御岳山の皆さんは神道です。
ですからお経は必要ありません。
すぐに火葬に入っていいといわれたので、火葬炉を閉めて火葬炉に点火をさせていただきました。暫くはその場で見守っていましたが、臭いも煙も出ないのを確認して「チョッと買い物に行ってきます。」と言って出かけていきました。
その駐車場の管理人の人も火葬風景を見ていました。
質問もいっぱいありました。「これで幾らするの?」「どの位時間は掛かるの?」「一日何件あるの?」「燃料は?」とかいっぱい出てきますう。
火葬時間は、45分で終了しました。
火葬炉を開ける時にお客様が丁度戻ってきたので、チョッと待ってこちらに来てもらってから火葬炉を開けさせていただきました。
あの可愛かった雑種犬ちゃんがお骨だけになっています。
「真っ白ね。」「小さくなってしまったね。」
火葬したお骨は、真っ白でしたが腎臓あたりが黒く、前はしの付け根辺りに腫瘍がありました。
火葬炉から網の上に載っているお骨を取り出してトレーに載せて火葬炉を閉めてからその場でお骨上げです。
小さなお子様が頑張ってお骨上げをしていました。
粉骨がご希望ですから、お骨上げをして確認してもらってから粉骨パウダーに移りました。
綺麗な真っ白でとても細かいパウダー状のお骨を見て確りと抱きしめて受け取りになりました。
「有難うございました。」「とても便利なものがあって助かりました。」
チョッとこの場所まで上がってくるのが大変でしたが、何とか上ってこられることが分かってひと安心です。御岳山の人たちのペットの火葬は大変ですが誰かがしなければなりません。
お客様にお役にたった事とお客様の喜ぶお顔を拝見してホッとして帰路に着きました。