今朝の一番の火葬は文鳥のお客様です。この方は水曜日に予約をいただきました。
当初のお客様の住所は、稲城市東長沼の方でしたが、お見えになって火葬申込をしたお客様は、川崎市高津区のお客様でした。
「どんな手段で当園を知りましたか。」と言う所に「知人の紹介」にマルをつけました。キット予約を申し込んだ方からの紹介でしたのでしょう。
川崎市は、当園をご利用いただいているお客様の数で21番目に多い地域です。神奈川県では相模原に次いで2番目です。その中で高津区からは5人目のお客様です。
お客様は、小さな箱に文鳥を入れて、大事そうにその小さなお箱を抱えていらっしゃいました。
礼拝所の安置場所に置いていただくと、真っ白でクチバシガ真っ赤なとても綺麗な文鳥ちゃんです。
お客様は、申込書に記入中に「文鳥の火葬は、他では『お骨が残らない。』といわれました。」といいっていました。「大丈夫です。お骨は全部残りますから。」と言うとにっこりと笑顔をお返し頂きました。
礼拝所でお経を上げてお葬式を終了してから、火葬炉に載せていただきました。文鳥ちゃんの廻りには、当園で咲いている菜の花をいっぱい入れて飾り付けです。
火葬炉を閉める段になるとやっぱり辛いのでしょう。お顔が変わりました。確りと手を会わせて拝んでいます。点火の際もしっかりとお見送りをしていただきました。
火葬時間は、25分間でした。
火葬したお骨は、真っ白で確りとお骨同士がくっ付いていました。
お客様の所にトレーに入れたお骨を運ぶと「凄い、みんな残っている。」「これってクチバシですか?」と行き成り言われました。
その時は、クチバシかと思ったのですが、良く見ると下のクチバシでした。上のクチバシは確りと頭のお骨にくっ付いていたのですが、頭がひっくり返ってしまっていたので当初はわかりませんでした。
この頭蓋骨の下に背骨が伸びています。その先端に喉仏らしきお骨が見えます。
「チョッと触って良いですか。」と断ってから喉仏の上に覆いかぶさっている足のお骨を取ろうとすると、確りとくっ付いていて取れません。
お骨同士が確りとくっついて、足のお骨を持ち上げようとすると首から下が全部持ち上がります。これは凄いことです。お客様に「喉仏を説明するために、この足のお骨を取ろうとすると全部持ち上がります。だったらこのまま何もせずにこのお骨を一体にして骨壷に入れたほうがいいと思いますが。」と聞くと「ほんと、良かった。そうします。」とお答えになりました。
お骨を持ち上げて見ると、1.5寸の骨壷に横に入りません。足のお骨を折れば入りますが、お客様はしたくないようです。折角綺麗にそのままの形なのですから。
お客様は、骨壷に縦に立て掛けるように入れました。その脇のクチバシの付いた頭のお骨を入れます。頭のお骨がひっくり返ってしまって、そのお骨を弄くっている間に前のクチバシが取れてしまいましたが、「しょうがない。」と一言いって。下クチバシも入れました。
文鳥のお骨上げで1.5寸の小鳥用の骨壷にお骨が入らなかったのは、初めてです。いつもはこのように全部がくっ付いたお骨上げなど考えられません。背骨を中心にして肋骨から翼のお骨、足のお骨と本当に良くくっ付いています。
通常は、火葬してお客様の所に持ってくるまではこのようにコンパクトにまとまっている場合もありますが、大体は離れてしまいます。それが普通ですが、今回は全くそのままで骨壷に入れる事が出来ました。
だから、骨壷が小さく感じたのです。
この様に、立体的に首から下のお骨がそのまま残って骨壷に入れる事が出来たのは全く初めての出来事でした。
お客様もすっかり元気になってお帰りになりましたが、このような事ってあるのですね。
お客様が嬉しがるのは、分りますがスタッフもビックリの素晴らしいお骨上げに立会わせていただけた事を感謝申し上げます。