「夜間の火葬をお願いします。」とのご希望があり、飯能市阿須に猫ちゃんの訪問火葬を行いました。
猫ちゃんは、真っ白な毛並みのチンチラシルバー猫ちゃんでした。チンチラ猫ちゃんはペルシャ猫ですが、とてもきれいな猫ちゃんでした。
青梅の本社から10分ぐらいの所ですが、ナビの案内するご自宅の所に到着したのですが、表札がありません。門の中に大きなお家が見えます。
夜間なので懐中電灯を使って表札かお名前の書いてある郵便ポストも探したのですが、名前の書いてある物は見つかりません。懐中電灯で照らしていたので分かったのでしょう。
家の中からご婦人が出ていらっしゃいました。「ペット霊園です。」と伝えると「猫の火葬は家で頼んだんです。」とおっしゃいました。
ここが、お客様のご自宅だと分かりました。
お客様に言われるままに、居間に通さると猫ちゃんはコタツの脇にお布団の上に寝かせて周りにご供養の道具やお花、食べ物が並んでいました。
猫ちゃんは、真っ白なペルシャ猫でした。
「ペルシャ猫ちゃんですか。」と言うと「チンチラです。」「分かりました。チンチラシルバーですね。」と遣り取りをしてから事務処理です。
その場で、お経を上げてお葬式を致しましたが、皆様厳粛な表情で確りと手を合わせてこの真っ白な猫ちゃんを拝んでいます。お葬式の終了後皆様の手でペルシャ猫ちゃんを運んで貰って火葬炉に載せてお花と食べ物を飾ってお別れです。
お客様たちは、本当に少しの食べ物しか始めは入れませんでしたが、「そんなに遠慮しないでいっぱい入れてください。」とこちらから言ってあげるとニッコシとして「良いんですか?」嬉しそうに入れ残した食べ物やお花や綿の衣類を入れて上げることができました。
お別れが終わって火葬炉を閉める段になると、やっぱり寂しさが込み上げてくるのでしょ。涙を滲ませている方や手でお顔を覆っている方もいらっしゃいました。
「これから、点火します。今までの思いを込めて最後ですので確りと手を合わせてお見送りをお願いします。」の声で点火させて戴きました。お客様たちは暫くその場にいましたが「寒いので家の中でお待ちください。」「火葬が終了しましたら先ほどの居間に運びますので。」と言って家の中に入っていただきました。
点火した火葬炉も、お客様から電気をお借りしての火葬ですので、発電機の音がしないのでとても静かです。この地域は車の走る音も全くしない静かな住宅街ですが、火葬炉から吹き上げる風の音だけが聞こえる火葬です。
火葬時間は、35分間。
火葬したお骨は真っ白でとても綺麗でした。居間のコタツの上に大きなトレーを置いてお骨上げです。お骨の説明に皆さん頷きながら聞いてくれています。足の指の説明の時に「可愛い。」と笑顔で一言をいただいたのが印象的でした。
3.3寸の骨壺に綺麗にお骨も収まり、最後に喉仏を入れてお骨上げは終了いたしました。収骨した骨壺をお渡してして、ネームカードや写真入れ、ペット霊園のパンフレットも一緒におわたしいたしました。
皆様笑顔で「知り合いに紹介します。」と言ってくれました。
皆様の笑顔に送り出されてお宅を後にすることができましたが、満足そうなお顔に接してスタッフも意気揚々と帰途につきました。