「生後1週間の子猫が死んでしまったのですが、火葬をお願いします。」と日野市にお住いのお客様から予約のお電話を受けました。
ゲージに入れて連れて来て子猫ちゃんは、まだ本当に赤ちゃん猫で黒と白が混じった色の15cm位はある、120gの猫ちゃんでした。
昨日拾ってきたと言っていましたが、きっと生まれる所から見ていたのではないかと推測されます。「この子は、全盲でしたがあまり食べなかったので衰弱死だと思います。」と言っていました。
この種の子猫の火葬は、頭のお骨が固まっていないので火葬した時は良いのですが、そのお骨を骨壺に入れる段になり頭のお骨を触るとグズグズと壊れてしまいます。
今回は、個別一任火葬でしたのでお客様にも受付の時にその旨言っておきました。
前回、4月14日の生後14日の85gの子猫ちゃん、5月11日の生後14日の100gの子猫ちゃんと今日の子猫ちゃんと4月、5月で3件も極小の生まれたばかりの赤ちゃん猫の火葬をしています。
前2回は、2週間の赤ちゃん猫でしたので何とか頭のお骨を骨壷に入れることが出来ましたが、今度はまだ一週間のに赤ちゃん猫です。
頭のお骨が残っているかどうかも分かりませんが、丁寧に丁寧に火葬して確りとお骨を残して骨壺に入れてやることが必要です。
礼拝所でお葬式をして、火葬炉に載せてお花で飾ってお別れして点火を見届けてもらいました。今回も当然お布団火葬の微妙な火葬になります。
火葬は開始して25分で終了しました。
今回は、火葬終了を待っていてくれたので、火葬炉の脇でお骨を見て貰ってからスタッフがお骨上げをします。
火葬したお骨は、真っ白でしたが頭のお骨はまだ固まっていないようで、前2回の時と比べても凄く脆くてお骨が頭の形をしているのがやっとで触ると粉々になって壊れてしまいそうなお骨の状態でした。
頭から背骨、足の骨、指も確りと分かります。
「残っている。」スタッフの説明に一々頷いて聞いていました。
お客様は、その姿を見て納得していました。「本当に頭のお骨は壊れそうね。しょうがないね。」と言ってお骨を見ていました。
スタッフがお骨上げをして骨壺に頭を触るとやっぱり見るも無残に壊れてしまいました。
骨壷には、壊れたお骨を頭の形に近いように並べてお客様にお見せしましたが、「これが頭ですよね。」と頷いて骨壺の中を確認して受け取りました。
やっぱり2週間の猫ちゃんは頭のお骨を持っても壊れなかったですが、1週間の赤ちゃん猫は頭のお骨が全く固まっていなかったのですね。
お客様は、小学校の低学年と見える娘さんが拾ってきたのでしょ。その娘さんに骨壺を受け取るように促して娘さんが受け取りました。
娘さんから小さな声で「有難うございました。」と確りとお礼を言っていただいたことがとても印象的で清々しい気持ちになりました。
本当に、優しさに溢れているご家族でした。
赤ちゃん猫ちゃんのご冥福をお祈りいたします。